矢沢永吉著(角川文庫) <矢沢永吉著>

JUNが唯一 漫画とフランダースの犬以外で 最後まで読んだ本!
いや~ ネロが最後にルーベンスの絵を見れた時は涙もんだったなー

<広島から夜汽車に乗って上京した少年

ポケットにはアルバイトで貯めた5万円しかなかったが 胸には熱く燃える大きな固まりがあった

「おれは音楽をやる 星になる!」

その少年はいま 願いどおり星になった

星の中の星 スーパースターに

だがここにあるのは うつろな星のささやきではない

くやしさも みじめさも すべて吐きだし 泣いている 笑っている 叫んでいる

この一冊はそのまま矢沢永吉の歌なのだ>

とのBOOKデーター

しかし 一番の感動は 矢沢永吉の言葉より
誕生日の おばあちゃんとの会話のシーンだと自分は思う

毎日 朝食は生卵ひとつ でも誕生日だけは二つだった
「なんで誕生日にケーキが食えないんだ?」
「おまえは ケーキどころか 毎日鶏一羽ずつ食べてるんだぞ」
「それが 今日は二羽食べてる なにを贅沢いってるんだ!!」
とおばあちゃんの一言

とにかく 一度読んでみること お勧めです!!


<JUN>

夜のピクニック(新潮社) <恩田陸著>

恩田陸を続けて読んでみました。


「第2回本屋大賞受賞」の本です。

映画化もされ、今年公開予定ですよね。何月に上映なのかなー?

ちなみに第1回の受賞作は「博士の愛した数式」~

ただ今、上映中ですよね。


これも子供にすすめられて読んだのですが、いやー、面白かったですね。


「Q&A」よりも、私は面白く感じました!


とある高校の「歩行祭」という80キロを歩くイベントでの話。

たわいのない高校生の会話が、ところどころ心にとても響く言葉だったりする。

登場人物の心理描写が上手いな~と感心します。


この歩行祭で、貴子という女の子が、ある賭けをするんです。

ゴールはどんどん近づいてきて、気持ちは焦る。。。


なんか青春だなぁ~って 読み終わって ぽわーん とした私でした。


恩田陸ってこういう小説も書くのですね。

次、なにを読んでみようかなー。

恩田陸著(幻冬舎) <恩田陸著>

タイトルの通り、すべてがQ&Aの対話式で話はすすんでいきます。

こんな作品、初めて読みました。

実は、恩田陸作品自体、初めて読んだのですけど(苦笑)


高校1年の息子が、爆笑問題が好きでラジオとかを聞いているんだけど、中でも太田さんが好きみたいで。

太田さんってすごく本をたくさん読む方らしく、太田さんが「Q&Aは面白かった」と番組内で言ったのを聞いて、子供がこの本を買ったのです。

で、子供が読み終わったあと、借りて読みました。


大型店舗で起きた事故なのですが、原因が特定できず、なんとも不思議な事件。

各フロアでパニックが同時に起こり、後日そこに居合わせたさまざまな人に質問をするけれど、答えは本当に人それぞれ。

彼らの答えから、読者が原因の推測をしていく・・・

そんな感じで、引き込まれて、私は読みすすみました。


終わり方がね~ すごく含みを持たせたまま!

すっきりした終わり方が私は好きなほうなのかも、と自己分析。

盛田隆二著(光文社) <盛田隆二著>
盛田隆二の作品で初めて読んだのは、「湾岸ラプソディ」でした。何年か前、北海道新聞のおすすめ新刊のコーナーに出ていたのが、きっかけです。今回は作者の別の作品を読んでみたくて、この「おいしい水」を手に取りました。

この小説の主人公は専業主婦だったのですが、職を探し、小さな地域の情報誌の取材を通じて記事を書くことになり・・・そこで今まで縁のなかったパソコンを活用するようになります。実際今の世の中パソコンなしではとても苦労をする仕事がずいぶん多いでしょう。パソコンを習得し、活動範囲を広げ、時間を有効に使い仕事と母親業とを頑張る主人公。その中で、今迄あまり考えずに見えていなかった、自分を取り巻く周りの人々の考え方の相違に改めて気付き、悩みながらも振り回される事無くマイペースな自分を築き上げていきます。

主人公が仕事を通じて社会とのつながりを取り戻して行く姿が、自分の経験とも重なって、とても現実感がありました。

とっても登場人物の多い話で、覚えの良くない私は何度か読み終わったページに戻り、家族構成を再確認して読み進んでいったのですが、読み終わってから、「あー終わっちゃったー」という、達成感と、もう少し読みつづけていたかったなぁという寂しさと・・・

タイトルの意味は最後でわかりますよ!
もったいないので最後は気にせず、最初から突き進んで一気に読んでください。

谷村志穂著(新潮文庫) <谷村志穂著>

南茅部、函館、札幌と、北海道が舞台の小説です。
ロシア人の父と母タミの、激しい愛のもと誕生した美しい娘、薫。
薫は、地方都市の函館から、昆布漁が盛んな漁村の南茅部へ嫁いでいきます。慣れない環境の中、夫の邦一と一緒に昆布漁に励み、次第に地域に溶け込んでいきました。
しかし、季節が移りゆく中で、邦一の浮気に心を痛め、義理の弟である広次の自分へのひたむきな気持ちに揺らぎ、薫は広次との許されない恋に身を投じます。

それは壮絶な結末を迎えてしまい。。。
薫の残した娘二人は、母の面影が強い美しい姉妹に成長。
姉、美輝は北海道大学に入学して、学生運動に真剣に取組む意思と正義感の強い修介と出会い、恋に落ちます。また函館で祖母タミと生活している妹、美哉は叔父孝志への片想いに苦しみ鬱病になってしまうのです。

私は祖母タミの、いつの時代も知性と行動力に富み、大地を踏みつけてたくましく生きていく姿に、同性ながら惚れ惚れしました。そして美輝の凛とした強さ、美哉の純粋さ・・・
これは親子三世代に渡る、愛を描いた小説です。

数年前、北海道新聞社発行のTODAYに連載されていた際に読み、また今回、映画化されたのきっかけに文庫本を読み返しました。
何度読んでも、いい本です。谷村志穂さんは素晴らしい!
最後に、小池真理子氏が解説でも書いていますが、第十回島清恋愛文学賞受賞作でもあるそうです。
上下2巻ありますが、小説の中に引き込まれて、一気に読めてしまいますよ。

渡辺淳一著(角川書店) <渡辺淳一著>
「エ・アロール」は東京・銀座にある老人ホームが舞台。
保守的な考えを捨てて人生の晩年だからこそ、自分の希望のまま生きていこう!・・・という、前向き!且つ、とっても元気な入居者がたくさん登場します。

「エ・アロール」はフランス語で「それがどうしたの?」という意味で、その言葉の意味通り、老人ホーム経営者の思考がとってもおおらかで、可能な限り入居者の人々の趣味嗜好を聞き入れていきます。

現代の高齢者問題にも通じる内容ですが、老いの対しての前向きな視点で長編小説として描いた著者は、やっぱりすごいですよー。

で、これってドラマで放送されていたことを、このページを作っている時に初めて知り、びっくりしました。本当に知らなかったー。
(注:別に野生化の為に無人島にこもっていたわけではありませんよ)

でも、ドラマにせよ、映画にせよ、原作の小説が一番面白い事が多いと思いますので・・・(なんか、知らなかった負け惜しみに聞こえるなぁ)

誰にでも、老いはやってきます。
機会があったら1度手に取って読んで見て下さいね。