もう昨日の事だけれど、久々に良い天気だった。
ディルのシルエットが、花火みたいだ。
やっぱり、スマホのカメラはすごい。
これ、色補正ゼロなのです。
このPCには、PhotoshopのCCも入っているのだけれど、何もいじる必要が無い。
ほんとコレ↓、仕事以外ではいらんわ。
カメラが優秀になりすぎて、今のカメラマンって、かなり大変なのだ。
すっごく安く働くか、腕を見せてすごい撮影をするか。
どっちかである。
以前はボリュームゾーンだった、ミドルクオリティ、
つまり『フツー品質』で『フツーのギャラ=3時間拘束2~3万円前後』の仕事が、どんどん減っている。
ほとんどのカメラマンにとって、ここが収入のコアだったのに。
もう、そういう仕事には、まともな金額の撮影代が出ない。
我々が撮っても、カメラ任せで一般人にはわからないくらいには写ってしまうから。
確かなウデが必要だった『フツー品質』は、技術革新で素人との優位性を失ってしまった。
以前、会社員時代に広島で働いていた時のこと。
マツダの開発主査に話を聞く機会があった。
その時、何度も強調されていたのが
「クルマは、けっしてコモディティ化してはならない」ということだった。
家電やパソコンのような、スペックと値段で選ばれるような『フツーの製品』になると、マツダのような小さな自動車メーカーは、あっという間に消えていく危機感があった。
いい話だったなあ。
で、最後に私は、ひとつ余計なことを聞いてしまった。
「ところでSさん、あなたが乗っているクルマはなんですか?」
えっ!?? それ、聞く??
そんな顔をしながら、ばつが悪そうに返ってきた車名は
プレマシー
だったのですよ。
まあRX-7のFCとFDとか、いや、やっぱりロードスターかな。
もしかしたらアテンザ?? とか思っていたのにねえ。
へっ?? プレマシー!!?? 思いっきりコモディティ系やんか。
うん、私も聞いてから、しまったと思ったよ。
マツダの社員は、マツダ車にのらないといけない暗黙のルールがある。
だから当時の社長や役員の多くは、仕方なくMPVに乗っていたらしい。
S主査は、40代の家族持ち。
九州出身ぽかったから、多分マンション暮らしだろう。
子どもがいて、クルマ一台限定なら、確かにプレマシーとかになるよなあ。
ま、悪気は無かったのだ。しょうがない。
と思うことにしている。