作品情報@葬式の名人 | てち

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「葬式の名人」
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イントロダクション

卒業から10年たったある日。母校・茨木高校を突然訪れ、突然逝ってしまったクラスメート。
彼はなぜ母校にやってきたのか? そして、なぜ死んだのか?
かつての親友を失って、やりきれない悲しみで集まった同級生たちは、ひょんなことから母校のなかで、自分たちでお通夜をすることになる。見たことも聞いたこともない、不思議なお通夜を通して、失った友情を取り戻し、果たせなかった愛の思いをあらたにする仲間たち。



そして、笑いと涙の一夜に、思わぬファンタジックな朝がやってくる――。

大切な人の死によって、再び結びつく仲間の絆。観る人すべてのノスタルジーを揺さぶる、大人の物語が誕生した。


最高のキャスト、スタッフ陣で映画化

とびきりのやさしさに包まれたこの作品で初のママ役に挑戦したのは、実生活でもママになった前田敦子。映画女優として評価を集めてきた前田が、この実生活にも重なる運命的なヒロインを、格別な思いをこめて熱演。完成後の試写では、これまでの主演作のなかでも最高の集中力と絶賛を浴びている。そして、前田とこれ以上はない息の合った演技で物語をリードするのは、高良健吾。『悼む人』『シン・ゴジラ』などの話題作で好演、『多十郎殉愛記』『アンダー・ユア・ベッド』など主演作も目白押しの高良が、ちょっとコミカルで優しい新境地を爽やかに披露する。



ストーリー

大阪府茨木市——木造アパートで息子・あきお(阿比留照太)と二人で暮らす28歳・渡辺雪子(前田敦子)。
そこに、茨木高校時代の同級生・吉田創(白洲迅)の訃報が届く。
野球部で吉田とバッテリーを組んでいた豊川大輔(高良健吾)ら、旧友たちが遺体の安置所に集まった。進学校を卒業した同級生たちはそれぞれ自分の道を歩んでいる。工場勤めシングルマザーで、家賃の支払いにも窮する雪子は肩身が狭い。


高校時代、ピッチャーだった吉田は、地方予選決勝で右腕を故障して棄権。野球を断念した。その無念を知る豊川は、「吉田をもう一度、母校・茨高(いばこう)へ連れて行ってやりたい」と提案。吉田の棺桶をかついで茨木の街を練り歩き、久しぶりに母校を訪れ、思い出話で盛り上がる。
と、ここで熱血漢の豊川がささいなことで葬儀屋と喧嘩をしてしまい、彼らは母校の中で、吉田のお通夜を行うはめになってしまった。僧侶(栗塚旭)の読経も終わり、いよいよ吉田に別れを告げる時——雪子があきおに真実を告げる。
「ここで寝てる人は、あきおのパパやねん…」。

雪子は、16歳の時に最後の肉親である祖父を失っていた。たった一人で肉親を気丈に送った雪子を、吉田は「葬式の名人やな」とユーモラスに励ました。吉田も負傷で腕を壊して以来、居場所を見つけられずにいた。二人は、お互いの孤独を癒し、やがて新しい命を授かった。一方で豊川は疎外感を味わっていた。豊川は吉田に、恋愛にも近い思いを感じていたのかもしれない。
吉田は負傷して以来、絵に挑戦するも目標を見つけられず悩み続け、新しい人生を切り開こうと家を出た。——
こうして、仲の良かった三人は離れ離れになり、10年経った今、三人の心の拠り所だった吉田はいなくなってしまったのだった。

やがて夜を迎え、野球部室で吉田を笑顔で送る大宴会。いつかのわだかまりが解け、友情を新たにするのを感じる雪子。その後、戯れに吉田を納めた棺桶をかついで夜の学校をまわることに。だがその途中、吉田の遺体がどこかに消えてしまう。方々を探した末、雪子と豊川は部室で吉田の遺体を見つける。その傍らにはあきおが眠りこけていた。親子で眠っている姿を見て、表情を緩ませる雪子と豊川。二人は、吉田とあきおの隣で横になって、しばらく吉田の思い出を語るうちにいつしか眠りについた。
ふと目を覚ますと、見知らぬ女(有馬稲子)が野球部室にいて、じっと4人を見つめていた……。



キャスト

渡辺雪子 役

28歳。地元の町工場で働きながら、一人息子あきおを育てるシングルマザー。16歳までにすべての肉親をうしなった。