〜川瀬陽太の映画談笑部〜染谷将太×前田敦子インタビュー | てち

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『さよなら歌舞伎町』染谷将太×前田敦子インタビュー
~川瀬陽太の映画談笑部~

http://culture.loadshow.jp/interview/sayonara-kabukicho/

 

染谷将太、前田敦子が出演する映画『さよなら歌舞伎町』 (2014/監督:廣木隆一)が、2015年1月24日より、テアトル新宿ほか全国順次公開となる。染谷は若手実力派としてこれまで数々の映画に出演し、『ヒミズ』(2012/監督:園子温)では、第68回ヴェネチア国際映画祭 / マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞。現在、『寄生獣』(2014/監督:山崎貴)が大ヒット上映中だ。前田は『あしたの私のつくり方』(2007/監督:市川準)で女優デビュー。『苦役列車』(2012/監督:山下敦弘)では第22回日本映画プロフェッショナル大賞 主演女優賞を受賞するなど評価を固め、以降も『もらとりあむタマ子』(2013/監督:山下敦弘)、『Seventh Code』(2014/監督:黒沢清)など、話題作に次々と出演している。

今回LOAD SHOWでは『さよなら歌舞伎町』の公開を記念し、同作にも出演の俳優・川瀬陽太さんを司会に「川瀬陽太の映画談笑部」と題したサプライズ企画を展開!川瀬さんがサプライズ登場すると、スタジオ内は拍手と爆笑に包まれました。普段から仲の良い染谷さんとの会話に加え、初対面となる前田さんとの会話の行方やいかに!?

 

川瀬:あの、前田さんは何この企画って感じですよね?

前田:さっきそこですれ違いましたよね?(笑)。

川瀬:そうです。全てそこで終わっています(笑)。染谷くん、急にテンション下がったんじゃない?

染谷:いやいや、今日は誰が来るんだろうなと思って(笑)。

前田:これはどこの取材なんですか?

染谷:あの、LOAD SHOWという……って何で僕が説明しなきゃいけないんですか(笑)。LOAD SHOWという映画サイトがあるんですよ。で、僕が映画のプロモーション取材を受けるときはいつもサプライズ企画をやるんです。

前田:なるほど!

- 今回は『さよなら歌舞伎町』公開記念企画ということで、歌舞伎町ですからね、「映画と街」をテーマに語っていただければと思っていまして。では、川瀬さん、あとはお任せいたします。

染谷:(笑)。

川瀬:……はい。

染谷:川瀬さん、新宿にはよくいらっしゃいますよね?

川瀬:僕の職業はなんなんだよ(笑)。まあ、廣木監督もおそらくそうだと思うんだけど、映画関係の人って、結構新宿で飲むじゃないですか。前田さんって新宿って街にどんな印象を持っていますか?

前田:例えば、関わった作品の監督に飲みに連れて行ってもらったりはありますけど、自分ではあんまり探索してないかもしれませんね。伊勢丹なんかには行きますよ。

川瀬:ああ、僕らが通らないきれいなエリアだ。

染谷前田:(笑)。 

川瀬:大体ね、アルタとかある新宿通りはまったく通らずに、脇からゴールデン街の方へコソコソ行ってますね。染谷くんはラブホテルとか行った事あるの?

染谷:(笑)。

- 川瀬さん、色々問題が生じますので。

川瀬:あ、じゃあ話題を変えよう(笑)。

川瀬:この間、染谷くんと飲んでいた時に『さよなら歌舞伎町』のプロモーションで、新宿ミラノ座で写真撮影をしたって聞いたんですよ。あそこはおそらく日本で最後の千席以上の映画館だと思うんですけど、実際行ってみてどうでしたか?

前田:びっくりしました。私ミラノ座は初めて行ったんです。

川瀬:僕にとって大きな映画館といえば、やっぱりミラノ座です。高校生の頃に友達と行ったりもしましたし、すごく好きな劇場なんです。あそこで写真撮影したっていうのはちょっと羨ましかったし、実は今年(2014)いっぱいで閉館するらしいんですよ。

- ※本収録は2014年12月4日におこなわれました。新宿ミラノ座は2014年12月31日をもって閉館。

前田:はい、最後だからって事は聞いてました。

川瀬:何か大作映画がかかると必ずミラノ座に行ってましたね。

前田:いまは何をやってるんですか?

川瀬:いまちょうど『インターステラー』(2014/監督:クリストファー・ノーラン)をやってます。個人的な好みですけど、IMAXに行くよりも僕はあそこが好き。でも、全然人がいなかったりもして、なんだよって感じなんですけど。

前田:そうなんですか?じゃあ、私カップルシートに座ってみたいな。

川瀬:座りたい放題ですよ。あそこに女の子連れてね、イチャイチャすればいいのにね。

染谷:良いデートスポットですよね。

川瀬:僕は1995年くらいから役者を始めたんですけど、ミラノ座で自分が出演した映画がかかったら、と妄想するだけでもう嬉しくて嬉しくて。そういえば話題にもなってましたけど、前田さんは早稲田松竹に行かれたりもするって。どうですか?僕はやっぱりそういう場所が好きなんですけど。

前田:私も好きですよ。名画座で二本立てで見ましょうみたいね。

川瀬:そうそう。で、最終回は……(クスクス笑う染谷さんに)何で参加しないんだよ?(笑)。

染谷:いや、川瀬さん面白いなあと思ってて(笑)。               

前田:いつもは感じが違うの?

染谷:いや、いつもこんな感じ。

川瀬:ふざけんなよ(笑)。

前田:すごく良い人そう。

染谷:良い人です。

川瀬:出た~、良い人!

前田:(笑)。

川瀬
:良い人っていう事は、男子として無害ってことだから。

染谷・前田:(笑)。

前田:でも、素敵な方だと思います。

川瀬:残念ですけど、嬉しいです。

染谷前田:(笑)。 

川瀬:前田さん、お酒は飲むんですか?

前田:お酒ですか?飲みます、飲みます。

川瀬:マジすか。染谷くんを新宿に連れて行って飲んだりもしてたんです。

染谷
:散々ですよ、もう……。

前田:どのくらい飲むんですか?パッと飲んでパッと帰るんですか?

染谷:いや、最長で12時間いた事がありますね。夜の8時から朝の8時まで。

川瀬:ひどかったよね。染谷くんは新宿にはあまり良い印象が無いかもね(笑)。僕には郷愁しかないけどさ。前田さんってどこ出身ですか?

前田:私は千葉です。

川瀬:千葉の方にも大きな映画館って結構ありますよね?

前田:大きなデパートに入ってたりしますね。

川瀬:シネコンのような感じですかね?

前田:そうですね。あまり昔からあるような映画館には行った事ないですね。

川瀬
:まあ、そうですよね。一人でお金払って映画見たのっていつ頃ですか?

前田:一人では最近のことですね。

川瀬:やっぱり、ビデオが多かったですか?

前田:そういえば小さい頃は、まだビデオテープでしたね。ちゃんと邦画を見始めたのは『ウォーターボーイズ』(2001/監督:矢口史靖)の頃です。小学生の時かな?

染谷:僕は一人で映画館に行ったのは、『ブラッド・ダイヤモンド』(2007/監督:エドワード・ズウィック)かな?

川瀬:かっこい~。

染谷:え、かっこいいの?(笑)。 

川瀬:……いや、分かんない(笑)。ディカプリオのだよね?

染谷:うん。あれは確か僕が中学生の頃にかかってた映画。

川瀬:映画館に行くって、若い頃はあんまりないよね?優先順位がそんなに高くないよね。

前田:私は青春時代はグループで過ごしましたけど、一緒に映画行こうとはならなかったですね。

川瀬:そうですよね、お茶しようとかね。

前田:そう。お茶しよう、カラオケしようだけですね。

川瀬
:染谷くんは、学生の時分にとりあえず映画でも見ようっていうのはあった?

染谷:あったちゃ、あったかな。

川瀬:学校は普通のところ行ってたの?

染谷:ん、え?(笑)。

前田:普通じゃないところって?(笑)。 

染谷:ヤバいところ?

川瀬:悪い感じの(笑)。クローズみたいな。

染谷:(笑)。いや、小中は地元の普通の公立行って、高校は私立でしたけど。

川瀬:まあ、映画には行かなかったってことだ。

染谷:まあ、でも小中の頃は土曜日にみんなで映画見に行こうみたいなのは、意外とあったかもしれない。IMAXのある木場の109シネマズとか。

前田:そこっていつからIMAXがあるの?

染谷:IMAX出来たのは割と最近。

前田:成田HUMAXシネマズは行った事ありますか?

川瀬:あるある。

前田:大きいんですよね?

川瀬:大きい。

染谷:あそこは、最初からIMAXのために作ったんでしょ?

川瀬:そうそう。

前田:えー、行きたい!

川瀬:今日の話でいうと、ミラノ座にも行ってほしいね。この間、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014/監督:マット・リーヴス)をミラノ座で見たんですよ。めっちゃ良かった。何が良かったかって、昔あの辺りは周りが全部映画館だったのね。全部無くなって、最後の砦としてミラノ座が残っているんだけど、そういう場所だから、僕ら自身がお猿になった感じがするの。

染谷前田:(笑)。 

川瀬:最後の砦にいる感じね。

前田:それは、そういう感じになりそうですね。いいですね、『インターステラー』ミラノ座で見ようかな。

川瀬:『インターステラー』はミラノ座で見るのに向いてるね。ハンス・ジマーの曲がすごく良くて、映画の内容が二倍にも三倍にも良くなってるの。クリストファー・ノーランは、あんまり好きじゃないんだけど。

染谷前田:(笑)。

川瀬:これから閉館まで、名作ばかりがかかるみたいですよ。

染谷:これまでにミラノ座でかかった映画をかけるみたいですね。

川瀬:まるでミラノ座の広報みたいだな。

- ちなみに『さよなら歌舞伎町』はテアトル新宿さんですからね。

川瀬:いっけね。

前田:正しいツッコミ!

 

前田:私、最近テアトルグループの会員になったばかりなんです。

川瀬:お、入ったの?

前田:とうとう入ったんです。

染谷:安くなるやつだ!

川瀬:TOHOシネマズの会員も何かあるよね?

前田:あります。6回見ると1回タダになるんです。

川瀬:何でそんなに(笑)。 

前田:そこらへん、堅実(笑)。 

川瀬:テアトルの会員カード作ろうかな。

前田:めっちゃお得ですよ。しかも今作ると一回分の無料券がもらえるんです。

- ※2014年12/1(月)~2015年2/28(土)

染谷川瀬:(笑)。

川瀬:完全に奥様思考じゃないですか?

前田:1回見れて、次から500円OFFですよ。

川瀬
:あら、やだ奥さん。

前田:おとくー。染谷くんもよく行くでしょ?

染谷:行きますよ。もう、しょっちゅうね。

染谷:ところで、『さよなら歌舞伎町』の自分に対するオファーは、川瀬さんからの電話が最初
だったんです。

川瀬:残念ながら。

染谷:残念ながら(笑)。僕がある日、東宝スタジオに向かっている時に電話がかかってきて、いつも通り飲みの誘いかと思って電話に出たら、「お前さ、12月頃って何してるの?」って。「いや、まだ分からないですけど」って言ったら、「荒井さん(脚本家・荒井晴彦)から連絡きて、廣木さん(監督・廣木隆一)とやるんだけど、染谷空いてるか連絡しろってさ。俺はお前のマネージャーか!」って(笑)。

川瀬:荒井さんからある時メールが来て、「お前、染谷と仲良いんだろ?」って。「まあ、はい」って返したら、「あいつ廣木組出ねえかな?」って来て。うん、だからそれ僕にする話?(笑)って思って、「いいですけど、僕に言わないでちゃんと言ったらいいじゃないですか?」って言ったら、「これで染谷が出たら、お前だって出る可能性があるかもしれないじゃないか」って(笑)。 

染谷前田:(笑)。 

川瀬:まあ、結局そうやって決まって、前田さんも決まって、それで僕も一応はキャスティングして貰えたんです。僕、廣木さんと知り合ってからは長かったんですけど、廣木組に参加するのは初めてだったんですよ。だから、すごいワクワクして行ったんですけど、廣木さんから最初に「今回ありがとね、ほんとにね」って言われて、キャスティングの功績かって(笑)。

前田:染谷くんと川瀬さんは、何で仲良いんですか?

染谷:瀬々組(映画監督・瀬々敬久)からの繋がりなのかな。

川瀬:ちなみに僕は、成人映画出身なんです。

前田:そうなんですか?脱いでたんですか?

川瀬:もう前貼り人生でした。

染谷:前貼り人生(笑)。

川瀬:それで、一番最初の商業映画デビューが瀬々組だったんです。で、共通の友人に瀬々組の助監督にも付いてる菊地健雄(映画監督)くんって人がいるんだけど、彼の結婚式の司会を頼まれてやった時にちゃんと話をしたのかな。そのときはまだ、思わず「そめや君」って言っちゃう位な感じだったけど。

前田:なるほど、なるほど。

川瀬:染谷くんと前田さんは、『さよなら歌舞伎町』の前って?

染谷:共演するのは初めて。

川瀬:前田さん、染谷くんはどうでしたか?

前田:良い人ですよね。

染谷川瀬:出た!(笑)。

川瀬:お前も良い人や!

前田:よく言われない?(笑)。

染谷:いや、言われないっすよ(笑)。

前田:じゃあ、なんて言われる?

染谷:話しかけづらいとか。

前田:ああ。実際ね、現場では一言も話さなかったに近いですよね。取材の時に試しに、「そめちゃん」って呼んでみたら、OKな感じだったんで、あ、いけると思って(笑)。               

川瀬:染谷くんはどうだったの?前田さんに会って。

染谷:僕、会話がない場合には無理に話さない人間なんです。会話がないなら、それでいい人。自然に話さないのであれば。

前田:あ、でもね……。

川瀬:なんすか?言っちゃってくださいよ。

前田:私、こっち(手の甲を頬にあてて)なのかなと思って。

染谷川瀬:(笑)。

前田:現場で男性のスタッフさんと話してる時だけすごく楽しそうに見えたから。

川瀬:はいはいはい、分かる。

前田:すごいニコニコしてるし、こっちなのかなって。

川瀬:古い昭和の手つきしてますね(笑)。

前田:だから、行かない方がいいのかなって(笑)。

- ではここらで染谷さんに締めていただきましょう。

染谷:(笑)。えーと、わたくしはストレートです!