マウスピースで睡眠時無呼吸症候群(いびき)の治療方法を説明します。

分類
睡眠時無呼吸症候群は、
1)閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS, Obstractive SAS)
上気道の閉塞によるもので呼吸運動はある。
2)中枢型睡眠時無呼吸症候群
呼吸中枢の障害により呼吸運動が消失するもの。

治療
1)持続陽圧呼吸療法
nasal CPAP装置よりチューブを経由して鼻につけたマスクに加圧された空気(陽圧の空気)を送り、その空気が舌根の周囲の軟部組織を拡張することで吸気時の気道狭窄を防ぐ方法。
2)外科的治療(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)
口蓋垂、口蓋扁桃、軟口蓋の一部を切除し、気道を広げる。
3)マウスピース(スリープスプリント)
マウスピース(スリープスプリント)を用いて下顎を前進させた状態を固定し、気道の狭窄を防ぐ。

マウスピース(スリープスプリント)の製作手順(1)
 ===今回は顎模型で製作===

まず、顎の運動をある程度再現出来る、顎模型を診療室で探しました。
見つけたのは、ペリオ(歯周病)用の歯根が見えて、歯がある程度動く模型でした。

この模型から、マウスピース(スリープスプリント)用の歯牙模型を上下印象します。

そして模型のトリミングをします。
模型はマウスピース製作器で吸引型に対応する形態にします。
(続く