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園児A「お医者さんごっこごっこやろう!」
園児BC「やろうやろう!」

A『…もしもし、警察だ。聞こえるか』
B「何やってんだ!逃走用の車を早く用意しろ!人質がどうなってもいいのか」
A『…そう言うな。お前がそうやって騒ぐから色々用意しづらいんだよ』
B「うるせえな!早くしろ!」
A『なあ、それどころじゃないんだ。一旦俺の話を聞いてくれるか』
B「何だ!」
A『お前を説得してもらおうと思ってな。探してたんだよ、両親を』
B「はっ!親父もお袋もとっくに事故で亡くなった!もう俺に親戚なんて残っちゃいねえ!残念だったな!」
A『いたんだよ』
B「何?」
A『お前のお袋さんの母親…お前の、ばあさんだ』
B「……」
A『ばあさん、聞けばお前の親父やお袋さんがあまりにも金遣いや何やら悪くて、お前の一家と絶縁したそうじゃないか。お前が中学生の頃か』
B「…ああそうだよ…だからもうそんなババア、関係ねえ。もう親戚でも何でもねえよ」
A『ばあちゃんっ子だったらしいなお前』
B「もう関係ねえって言ってるだろ!!」
A『ばあさん、危篤なんだ』
B「……!?」
A『連絡がついたのはいいんだがな。もう明日にでも…いや、すぐにでも死んでおかしくない状況だ。だから一旦この件ぬきにして、ばあさんと話してやってくんねえか。ばあさんが話したがってんだよ、お前と』
B「な、何で、」
A『一旦切るぞ。病院のばあさんにお前の電話番号教えて、すぐ折り返させる。出ろよ。お前の今の状況は一切言ってないからな。好きにしろ』
B「お、おい!待て!」

B「……」

プルルルル…

B「……」

プルルルル…

B「……もしもし」

C『……ケンちゃんかい?』
B「……」
C『ケンちゃんだね…もう大人の人の声だねえ…』
B「……ば、ばあちゃん……」
C『顔が見えないのは、残念だねえ。でも、うれしいよ。こうしてまたケンちゃんの声が聞けた』
B「……何言ってんだよ…声くらいで…」
C『ばあちゃんね、もう声も聞けないと思ってたの』
B「……」
C『ごめんねえ……ほんと、ごめんね……』
B「ばあちゃん……」
C『出来の悪い娘だったから、そんな母親だったから、ケンちゃんにも沢山迷惑かけたね…』
B「……」
C『ねえ、ケンちゃん』
B「……何」
C『ケンちゃん今、何やってんだい?』
B「……あ……」
C『ばあちゃんね、知ってるの。ケンちゃん、ずっとお医者さんになりたいって言ってたもんね』
B「……」
C『ばあちゃんも今ね、優しいお医者さんにお世話になってるよ』
B「…ばあちゃん、俺は、」
C『でもね、治らないんだ。もうずっとずっと、沢山頑張ってくれたけど治らなかったんだ。ケンちゃんなら治せたかもねえ……ふふっ』
B「……俺……は」
C『……ごほっ、ごほっ!』
B「!ばあちゃん!」
C『…………うん、うん、聞こえてるよ……』
B「……ばあちゃん、無理だよ……」
C『…うん?』
B「俺は……俺は……」

B「……外科……だからさ」

C『……そうなんだ』
B「……ああ」
C『それじゃあ治せないね、残念だねえ。でも良かった、本当に……本当に立派になったねえ…』
B「……ばあちゃん」
C『今もお仕事だったんじゃないかい?』
B「…ああ、回診の途中で…」
C『そうかい……じゃあ早くお仕事戻らないとね…』
B「……うん」
C『ケンちゃん。ケンちゃんは私は治せないかもしれないけど…』
B「……うん」
C『沢山の人を、治して、助けてあげるんだよ』
B「……」
C『お医者さんなんだから。しっかり頑張るんだよ…』
B「…ばあちゃん……」
C『…………』
B「……ばあちゃん?」
C『…………うん』
B「ばあちゃん」
C『……うん、ちょっと…疲れたねえ。今日はここまでにしようか』
B「……」
C『また、電話するね。今度はお仕事休みの日がいいね』
B「……う…ん」
C『それじゃあね』
B「…ばあちゃん!!」
C『…うん?』
B「……あ、あの……俺…」
C『……』
B「な、内科の、知り合いもいるから……!優秀な医者、知り合いだからさ…!今度ばあちゃんのところに連れていくよ!」
C『……そうかい……』
B「だから、だからそれまで元気でいてな…!」
C『うん、うん……ありがとね……』
B「……ばあちゃん…」



B「……元気でな……」



A『……もしもし』
B「……」
A『孝行したか』
B「……なあ、やっぱり急いで……用意してくれねえか……逃走用の車と、」
A『車と?』

B「……腕のいい……内科の…先生を…………」