タイトル変えました!



子供が乳児の頃、子供は夫と寝たがった。


でも、夜中に泣くと、何にもしない。


なぜなら、眠いからだ。


私に、泣きよったでと気だるい声で言う夫。


で、私が抱っこして寝室でユラユラしたりトントンしたり、歌を歌って寝かせる。


ある日、また夜中に子供が泣いた。


夫が私に言う。


私は泣き出した時点で起きていた。


抱っこしようとしたら、子供が嫌がった。


私はそれでも抱っこしようとしたが、子供が拒絶する。


もう一回しようとしたところで、夫が肘立てて体を軽く起こした。


と、同時に抱っこしようとしている私と子供の間に勢い良く手を入れ、振り回した。


もうやめろや!!嫌がってるやろうが!!



その手に当たったわたしは、勢いよく後ろに尻餅ついた。


無表情で私を見る子供。


眉を寄せ、鬱陶しそうに見る夫。


子供が産まれてから、ほとんど寝れてない私。


究極の寝不足状態だ。


加えて、夫からの理不尽な言動。


唸られ、怒鳴られてきた。


その時頭の中が、ここから逃げることを選択してしまった。


もう無理・・・・


そう呟き、パジャマのままカバンと車の鍵を持ち、外に飛び出した。


泣きながら、車に乗って、あてもなく走る。


外は薄暗かった。



産まれた瞬間から、私を虜にした子供。


こんなに愛しくてどうしようもない存在は生まれて初めてだった。


子供に嫌がられ、夫に唸られ怒鳴られ、体に鞭打って働き、家事もやる。


私の存在を自分で否定する。



このまま死んでしまおうか。


涙が溢れて、嗚咽も出て、止めた車の中で声を出して、激しく泣いた。


散々泣いて、ぼーっとしていたら、外が明るくなってきているのに気づいた。


時間は午前6時過ぎ。


車は夫名義の車。


このままあの子を置いてどこかに行く選択は絶対できなかった。


あの家に、

子供のところへ帰る。


それしか思えなかった。