夕飯を終え、少しゆっくりしていた時、
義母がきた。


私はこの頃、義母から一線引いていた。

なので、私は立って話を聞いていただけだった。



義父がまた熱出して体調が悪くなった。


義母は夜に個人的にお客をとっていた。
以前に比べて頻度は緩やかだが、義父が体調不良の為、断ると言っていた。


だが、この夜のお客様からの収入が年金プラスαのαの部分。


夫は、断らなくていいと言い、自分が義父の様子を見に行った。


戻ってきた夫は私に

様子見にいったってとふる。



少々固まる私に

それぐらいしてくれや!と言う。


義父の元に行くと、義母がいた。



また義母とお近づきになることに一抹の不安があったが、もう致し方ない。


義父はアイスノンと冷えピタで頭を冷やしていた。


夫は、枕元に電話を置き、

どうしようも無くなったら呼べと言って、

足元にあった湯たんぽを没収して一旦部屋に帰ってきたらしい。


義母と義父の話をしていると、夫が来た。


義父は救急へ行きたがっていた。


夫は

行ってもあかんて!理由はわかってるやろ!体冷やして様子見るしかないって!


しかし、義父は折れない。


結局、救急へ行くことになった。
私は一緒に行くつもりもなかった。


私に、あれやこれやと指示を飛ばす夫。



まぁ、私もボーっとしていたのは悪かったと思う。

冷たいようだが、

夫が一人でできればいいのに・・・という思いもあった。



ちゃんと、脇持って行ったれや!


何やってんねん!


車を移動させた後に、私に怒鳴る夫。



確実にテンパっている。


慌てたら、義父がこけるかも・・・


と思いながら、義父の肘を取って車へ誘導。



車に乗ったのを見届けてドアを閉める。



見送ろうとしたその時、



何してんねん!お前もくるんやで!



??? 私も行くの?!



当たり前やろうが!



慌てて部屋に戻り、子供に病院へ一緒に行ってくると伝える。


救急へついて、ゆっくり義父をおろしてから、中へ一緒に入る私。


夫は、車を家に置いてくると言う。


あー。また帰る時に取りに行かなきゃならないのに・・・。


と、思って駐車場に入れたら?と言うと、駐車場に車を入れに行った。


受付をしている間に夫が戻ってきた。


私にもう帰っていいと言うので、帰ることにした。


救急から自宅はそこそこ近かったので、テクテク歩いた。


帰ったとき、義母から声をかけられ、先に帰ってきたことを告げる。


部屋に上がる前に、義母は私に言った。


あんたもそんなんならんと、

様子見に行ってって言うたら、

はいはーいって軽い気持ちで行ったらいいんや。

もっと、ほわーっとした感じになってな。



毎度、思う。


本当に具合が悪いとき、義母のほわーっとした感じで行くのは無理だろう。


見に行くだけであっても、様子が悪ければ対応を考えなければならない。


私がそこまで考えている。

いざという時には自分で対応する覚悟がいるという思いを否定された気がした。


そんな、気楽に行けるか!


と、思いつつ部屋に戻った。