とある日、私は義母にまた内線で呼び出された。



一日に一度は、職場に顔を出したら?
じーっと、一人でおったら気がおかしいなるで。



と、毎日毎日ビービー鳴らして呼びつけてくださっていた



正直、ありがたくない気遣いだった。



でも、私は嫁。この家の嫁だ。




そして、この人は義母。いわゆる姑だ。



私はいい嫁と思われたかった。



だから、なるべく波風立たないように気をつけていた。
 



しかし、その日お客さんの目の前で言われたことが、私の目を目覚めさせたのである。



これは、私が今まで義母から言われた悪意なき言動の中でも、3本の指に入るくらい、スペシャルな義母の言葉である。



お客  誰や、この人。


義母  うちのお嫁さん


お客  この人、きついやろ?大丈夫か?


義母  何ゆうてんの。この人はな




何ゆうても、

なぁーんも思わーらんでどうもない




お客  ほんなことないやろ。なぁ。
(私に向かって言う。)


義母  いーや。この人はいっつもポーッとしてやるで、何も思わーらんの。


私   ・・・・・。



私の頭や心は、今までにないくらい、乱れていた。



そう。頭のどこかで、音がしたようだった。




ぶちっっ💢



何かがキレた。そう感じた。



そして、それからヘタレ嫁の超不慣れな逆襲が始まるのである。