太陽がいっぱい | そして人生はつづく

太陽がいっぱい

貧乏なアメリカ青年リプリーは、女遊びに明け暮れる金持ちのフィリップを亡き者にし、彼になりすまし、富も恋人も手中に収める美貌の青年をドロンが好演した青春サスペンス。

静かに変貌していくドロンの瞳の輝きに引き込まれ、いつの間にか彼の虜のなってしまう。忘れがたいのは、なんと言ってもラストシーン。浜辺でワイングラス片手に太陽の日差しを独り占めにし、幸福感に満ちているドロン。
「セニョール・リプリー」と呼ばれ、笑顔で歩いて行く彼の瞳の色と、残された空と海の色ブルー。完璧なまでの美しさが、ニーノ・ロータの音楽と共に、切なく、いつまでも脳裏から離れない永遠の名作!!


タイトル: 太陽がいっぱい
1960/仏=伊
監督・脚本 : ルネ・クレマン
原作 : パトリシア・ハイスミス
脚本 : ポール・ジュゴフ
撮影 : アンリ・ドカエ
音楽 : ニーノ・ロータ
出演 : アラン・ドロン/マリー・ラフォレ/モーリス・ロネ

◆名匠クレマンが、ハイスミスの原作をもとに映画化した、サスペンスに満ちた一級青春映画。
貧乏なアメリカ青年トムは、金持ちの放蕩息子フィリップを連れ戻してほしいと彼の父親に頼まれ、ナポリにやって来る。金にモノをいわせ女遊びに明け暮れるフィリップを目撃したトムは、怒りとねたみから次第に彼を憎悪するようになる。ついにフィリップを殺したトムは、身分証明書を偽造して彼になりすまし、金と女を手に入れるが……。

貧乏ゆえに根深い劣等感を持つ内気な美少年を、ドロンがはまり役で快演。鮮烈なラスト・シーンでのまっ青な海、強烈な太陽の輝きと、陰影あるドロンの美貌のコントラストが見事。ロータの主題曲も哀愁感漂い絶妙だ。