「このまま入院していても、本当の病人になってしまうし」冗談混じりに主治医は言いました。

お腹の張りと足のむくみは、少しは良くなってきているようです。あとは、自分の判断で、やっていけるかどうかなので、一旦退院する事にしました。


余命数ヶ月と言われ、ほぼジェムザールのみで3年来られたことに、先生も驚いていました。こんな患者は初めてだと。

ただ、この治療に行き詰まっているのも確かなので、今後は当初服用していて、足の血栓になったので飲めなくなったTS-1を、血栓の回復とともにまた飲み始めてみようということになりました。相性が合わずにいい思い出が無いのですが、末期ガンの私に選択肢はありません。


一人で社会生活に復帰できるか、あまり自信無く、家内もそこを心配していました。

会社も、この状態のまま行き続けるにも限りがあるし。いつかは決断しなければいけない時が来るのでしょうね、きっと。