おしん3周目(オタク語り) | TVXQは近くにありて想ふもの

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皆さんこんにちは(」・ω・)



雨の中仕事に来ています
とりあえず私の暮らす地域は山は近くないし、川の氾濫もそこまで怖くないところなので大丈夫です
お声かけくださった皆様、ありがとうございました
m(*_ _)m



さて、現在私はNHKオンデマンドでドラマ「おしん」3周目であります
なんでそんなに何回も見るのかって?
新しい発見が面白いからですよにっこり
オタクは同じものを何度も楽しむ生き物なのです(真顔)

ここからおしんについて語ります
前も語ったけど、今日も語るよ!長いよ!
なので興味無い方はスルーしてね
でも、個人的には私のこういうものの見方が
お話を書くのに生かされてるのかなとも思う
そうやって世の中のものはだいたいオタクが作っているのだよにっこり


 
では!



初回はとにかくストーリーを追うのに必死
こう来たかーーー!という新鮮さがひたすら楽しい
2周目は、ディテールをよく見る
おしんが放映されていたのは1983年
当時はまだ撮影でカツラをつけても髪の付け根がありありと分かる感じだったんですが
おしんはまるで分からない!地毛を上手く使った高度な技術(多分)なのが伝わります

分かりますでしょうか、田中裕子さんのおでこをきちんと全部見せるスタイリング

対してこちらはいしだあゆみさんの額がかつらによっていくらか隠れています
カツラ!って分かりますよね(こちらは民放のドラマより)

いしださんの本来の額はこのサイズ
ね?違うでしょ?
どちらも1983年のドラマでこの違い

ちなみにおしんの冒頭は本当の雪国で過酷なロケが行われたりしています
NHKどんだけ…!!となるよほんと(橋田壽賀子かな)
それ以外にも、着物の着こなしとか使われている小物ひとつとってもすんごいです
よくぞここまで揃えたなって感じ
方言の再現度も凄い
佐賀編を見てる時、( まωー)さんが「ちょっと何言ってるか聞き取れない」て言うてましたからね
細部にわたるこだわりがすげええええ!となった2周目

そして今3周目は、脚本やキャラクター設定などに注目して見ています
現在幼少期から少女期の奉公編→東京立志編→佐賀地獄編に入ったとこなのですが
※佐賀はいいとこですよ!物語の話です念の為
果たしてなぜおしんは佐賀で上手くやれなかったのか?という疑問が私の中にずっとあって
あんなに仕事ができて賢く旦那を立てることもやぶさかではないおしんが
姑と上手くやれなかった理由とは?
そのへんが脚本に隠れていて凄いぞ橋田壽賀子となりました

だってさ
佐賀に来たばっかりの頃は姑の清は多少嫌味は言ってもそこまででもないわけですよ
でも、おしんが言うこと聞かないことがままあるわけです
現代的な目で見ればおしんは正しい

ひとつの例を上げるとすれば
おしんは清から女郎上がりの佐和(小作人の嫁)と口をきいてはならんと言われます


しかし、口を聞くどころか仲良くなって髪まで結ってやるおしん
そのことを知った清は烈火のごとく怒りますが、おしんは笑ってすごく気の利くいい人なのに、何が悪いのか分からない
的なことを言って、清を更に怒らせます
そしてそこから清はおしんにきつく当たってゆくのです
夫や舅がおしんをかばえばかばうほど清のおしんへの憎しみは募る

ここを注意深く見ていると
清が一番怒っているのは「田倉家が噂の的になりバカにされている」ことであり
更におしんが口ごたえをしてきたことが最も問題なんですよね

そして夫や舅はかばうようなことを言いつつも代替案を出さない
本家の嫁である清は田倉家に嫁いできたものとして反論をする
男達はそれにさらなる反論することが出来ない
よって、いたずらにおしんをかばい、余計に清を怒らせて終わりというおそまつさ
そんなことならかばったりしない方が100倍いいのに
田倉家の男達頭弱い…
時代は大正後期であり、嫁の正論なんかクソの役にも立たない時代ですよ
もちろんおしんが言ってることは現代ならめっちゃ正しいけどねー
ここで清の言いたいことと、おしんの言いたいことが大きく食い違う
正しいことを正しいと言うおしん
そのことによって田倉家が噂になることについて怒る清
嫁の正論と姑の正義なんて絶対に擦り合わされない
この先の地獄を匂わせてくるよね

さらに上手いなと思ったのは
田倉家の長男の子供達がおしんを「ごくつぶし」と言ってからかってくるシーンで(おしんの夫は三男坊)
男の子達は意味を知ってからかっているんですが
女の子は「ごくつぶしって何?」と素直に聞いてきます
そこでおしんは胸をえぐられつつも、いい意味として嘘を教えます
すると女の子は不穏な空気は感じていたのか
「やっぱり!おばちゃん綺麗だもんね」
と言います
ここで田倉家に住む女達がおしんにどんな目を向けているのかが何となく分かるわけです
子供にも分かるくらい綺麗なおしんは、女主人の清、嫁に出た清の娘、長男の嫁、女中達からも
東京から来た美人の嫁=いけすかない女
と思われていることが推察されます

めっちゃ不幸顔の長男の嫁
それだけでこの人がここでどんな暮らしを
しているのか分かるわ…

こうした些細な脚本の設定で15分という短い尺の中に情報を詰め込んでくる橋田壽賀子恐ろしい人だわ〜〜〜
多分、橋田壽賀子さんは脇キャラにも裏設定とかめちゃくちゃ作ってた気がするのよ
例えば姑の清は、自分自身が姑にめちゃくちゃいびられて家のしきたりを叩き込まれ
干拓事業に何年もうつつを抜かして大金を溶かしてきた夫を下に見ている、しかし男を3人も産んだ自分に誇りも持っている、とかね
だからこそ役者さん達がこの世界で本当に生きているように感じるんじゃないかな
バックグラウンドを背負いながらだと演じ方も違うと思いません?
知らんけど多分そうだと思う!

そんな清をもっと手玉に取る方法はあったはずなんだよね、おしんは
でも出来なかったというところが、おしんの真っ直ぐさでもありある意味不器用だったのかなー
器用そうには見えますけども

しかし田中裕子さんって本当に演技上手いよね
おしんを演じるにあたって
一途に真摯に働く健気な女かと思いきや
時には男に可愛く甘えて舌っ足らずにお願いごとを言う(色っぽい)
さらには納得してないというのを隠しているつもりでも顔に出てるという演技!すごい!
おしんという人が激情家なんだということはひしひしと伝わります
まあ、田中裕子さんと橋田壽賀子さんの間には確執があったとか
田中裕子さんはおしんが死ぬほど嫌だったとか
そんな噂もありますし
役者さんや脚本家の本音もあるとは思いますが
私はすんごいドラマやなと感じております



まだまだ書きたいけど、もう誰も聞きたくないと思うのでこの辺で
いやー、おしんって本当に面白いですね〜
さあこっからが佐賀編地獄コースの始まりだわ
丹田に力入れて見なければ(<●>ω<●>)








仕事中にこんな作文書くくらいには暇です
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