『ゴジラ-1.0』感想文 | TVXQは近くにありて想ふもの

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こんにちは(」・ω・)



先日見てきた映画『ゴジラ-1.0』の感想文です






唐突ですが
すんごい良かった
すんごい面白かった
です

ゴジラ自体にはさほど思い入れは無かったのですが
なんでか映画館では今回を除いて二度見に行ってたんですよね
1度目は小6の頃、お正月映画を母と弟(当時4年生)と3人で見に行こうとなり
私の希望はゴーストバスターズ!弟はゴジラVSビオランテ
結果ジャンケンに負けてゴジラを見る羽目に(超憂鬱だったわー)
感想としては、最後の最後に出てきた空いっぱいの沢口靖子の映像が全部持って行って話はあんまり覚えていません(でも、いまだ名作と言う声も聞く)

私の中では花と戦うゴジラでした(だいたい合ってる)

2度目は19か20歳の頃、ハリウッド版ゴジラということで
当時の彼ぴとどんなもんかいなと見に行きましたらば
うん、あれは恐竜映画やなという結論に落ち着きました(フォルムがティラノっぽい)

ね?立ち姿がティラノサウルスなのよ

あとこれも最後のシーンで、どっかのホールに産み落とされた数千個のゴジラの卵が孵化し
馬サイズの子ゴジラが街中を縦横無尽に走り回って人を襲うという地獄の展開が全部もって行った記憶


しかし今回Twitterに流れてきた新しいゴジラは
戦後直後の設定、しかも神木隆之介、しかも浜辺美波
朝ドラクラスタとしては心の中で狂喜乱舞しましたよね
だってまさにその時朝ドラ「らんまん」で神木くんと浜辺美波ちゃんが夫婦役だったから!(らんまん、すごく良かった...)
それに元々ゴジラが一番最初に日本で公開されたのは1954年
戦後まだ9年くらいなんですよね
当時の匂いを振りまきつつ、且つ今の技術で破壊される町や荒ぶるゴジラをどう表現するのだろうと、がぜん興味が湧きましたし
予告の動画を見て、絶対おもしろい!!と確信しました



はい、前置きくそ長でしたが
ここからが本題、感想文です
めちゃくちゃネタバレしますので⚠️これから見る予定の方はやめといてね
年明けにモノクロ版も出るってよ!




































とにかくストーリーが良い
きっとこのゴジラは、何年経っても物語の流れは絶対に忘れないと思うんですよ
まず戦後すぐ(2年後とかそんくらい)というのが良い
特攻から逃げた主人公
自分の生きる意味
存在価値
生への執着に対する罪悪感
愛するものを失った時に初めて生まれた戦う意義
だって戦争の時には何故戦うのか、何故死ねと命令されて死なねばならなかったのか分からなかったから
そんなものを抱えている主人公を神木隆之介が素晴らしい演技で表現してくれてます
本当にさすが
脇を固める役者さんもいいんだよなあ〜〜〜
佐々木蔵之介、吉岡秀隆、山田裕貴、そして青木崇高よ...!! 
あとカメオ出演なんか橋爪功が一瞬出てきたの何でなんw

演出面では冒頭のゴジラ出現からの絶望感がすごい
戦後の日本にはまともな戦闘機も少なく
だからこそ、高雄や震電が華々しく生きるのもエモい(この辺は戦闘機おたくにはシビれる展開らしい)

秒で破壊されてゆく銀座の街、かじられ放り投げられる市電、なすすべもない人類
戦争が終わって何もかも無くした日本に何が出来る...?!
という中に集められる元海軍兵達
次の戦いは戦争のためでは無い、選ぶのは己
立ち去る者
残る者
その中には戦争を生き延びてしまったことへの慙愧の念が確かに存在して
めちゃくちゃ切ないのです...

物理攻撃がまったくといって効かない、しかもすぐに復元されてしまう体を持つゴジラをどうやって倒すのだろうと思っていたところに
吉岡秀隆演じる科学者の発案により遂行される作戦
最後の戦いの火蓋が切って落とされるその時に
例の音楽が流れるわけです
っかあああああああああああ
ってなるよね、なるよね?!!!
そして最後の最後に神木隆之介が!!
青木崇高があああああああああああああ
...号泣です
ゴジラで泣くとは思わなかったし
ガチでポカーンと口開けて見るような映画、久しぶりだわ

総じて
この『ゴジラ-1.0』は素晴らしいエンターテインメントであり、反戦映画であり、日本人のアイデンティティを激しく刺激される作品でもあります
ゴジラはちょっと...と思っておられる方にも声を大にして言いたい
ひとつの映画としてめっちゃ面白いです
モノクロ版が出るらしいので、もう一度見に行きたいなーと密かに思っております🦖