チョン主任観察記録・1 | TVXQは近くにありて想ふもの

TVXQは近くにありて想ふもの

完全なるフィクションの妄想小説です

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第一志望の大手企業に振られ

なかば自棄になって入った小売販売の会社

あーあ、と思いつつも

本社勤務になった俺は、有望株なんだぞと持ち上げられ

悪い気はしない、が

俺に与えられた仕事は営業・・・

いずれは開発に行ってやると思いつつも、日々作り笑いに励む日々だった

なんで俺がこんなとうらぶれそうになるのをぐっと堪え

やるからには業績を上げまくってやんぞ!と決意した

俺は負けず嫌いなんだ




「シム、手え空いたら飯行くか?」

「あ、はい」

「主任、俺も行きます」

「あ、あたしもー」




俺の直属の上司、チョン・ユンホ主任はめちゃくちゃ仕事が出来る

指示も的確でフォローはさりげなく、視野が広く気付かされることが多い

華やかで人に囲まれ、いつも誰かと話をしてる印象

俺の苦手なタイプだ・・・

確かに仕事はできる、尊敬するとこもあるけど

俺はあーいう風にはなれないし、なんとゆーか、暑苦しいとこがあるとゆーか

ま、上司としては頼りになるけど、プライベートでは勘弁ってとこかな




「新しく出来たパスタのお店行きたいですー」

「それもいいけど、今日はいつもの定食屋にしよう、野郎はパスタだけじゃ物足りないからな」

「そーそー、お代わり自由が原則ね」

「ええ〜、あそこおしゃれな感じだから行きたかったのにぃ〜」

「はは、今度彼氏と行きなよ」

「・・・・・・」




先輩たちのやりとりを俺は黙って聞いていた

こないだ仕事で主任と一緒に飯食った時、俺がめっちゃ食うのをたまげて見てたっけ

かと言ってそれをネタに弄ったりしないし

スマートに気を遣うとこは大人の男って感じだよなー

そこまで歳変わんないのに、あーいうスキルって働いてたら身に付くもんなのかな

いや、あれは持って生まれたもんだろな

みなぎるパリピ感っつーか、スパダリ感?それが下品じゃないってある意味才能

はー、ますます俺の人生には居なかった人種だな




近所の定食屋で飯を食いながら、たまに主任が俺にも話を振ってきて気を遣ってるのが見て取れた

気にしてもらわなくてけっこーです、とも言えず

俺は先輩達が喋るのをじっと聞いてランチが終わるのを待った




「主任、ごちそうさまでした〜」

「ごちそうさまでした」

「おー、先に帰っててな」




食い終わって主任が全員分の会計を済ませてる

なんかさっさと帰るのも悪いかな、新人だしな、とか思って定食屋の入口で主任が来るのを待ってたら

主任が出てきて




「くちっ!」




と、くしゃみした


何今の

なんか・・・




可愛くなかった・・・?










スパダリ主任です
「くちっ!」



え、なに今の・・・










主任目撃談求ム(๑¯ω¯๑)