ノンケに惚れたらロクなことはない
身に染みてたはずだ
よく、わかってたはずなのに
それなのに俺は
一目惚れなんて
馬鹿だな・・・
親友のドンヘに紹介されて、初めてチャンミンに会ったのは
チャンミンが大学に入学したばかりの春で
俺は3年生だった
中庭のテラスは、桜が満開で
花びらが雨みたいに散ってる
「高校の後輩で、キュヒョンとチャンミンだ、んでこれはユノね」
「ちわー、キュヒョンでーす」
「シム・チャンミンです」
「・・・あ、お、俺、チョン・ユンホ・・・」
後から聞いた話だけど、その時の俺は、かなり挙動不審だったらしい
キュヒョンは慇懃無礼とも言えるような態度のふてぶてしい奴だったけど、不思議と憎めない奴で
チャンミンは、付き合いでそこにいるだけといった感じを隠しもせずに
つまらなそうな顔をしてた
そんなつまらなそうなチャンミンに俺は釘付けで
見すぎちゃダメだってわかってるのに、ついつい何度も見ちゃって
俺よりも高いんじゃないかってくらいの高身長、細身の体に黒のハイネックのニットがすごく似合ってるシム・チャンミン
足が長いな・・・
大きな目は意思の強さを表してるようだ
厚い唇がすごくセクシーで・・・
そんなことを考えてたら目が合った
自分が考えてたことを見透かされた気がして
俺は急激に体温が上昇するのを感じる
けど、たいして興味もないというように目を反らされる
当たり前のその態度に俺は、ちょっと傷ついた・・・
そんな俺とチャンミンの出会い
俺はチャンミンにとって、先輩の友達で
たまに付き合いで飲み会に参加して顔を合わせる
その程度の仲
なのに
何で俺は今
チャンミンに押し倒されてるんだ?!!
「ねえ
ユノヒョン、ゲイなんでしょ?
抱かせてよ」
なっ・・・んだと・・・・?
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