私は少し不注意優勢、

自分の机の片付けも苦手で

今でも油断すると洋服は床に散らかるし

ふと物を無くすことも多分人より多い。

何より、小さい頃は

相手の気持ちを考えなさい

と言われると戸惑うことが多い子どもだった。

どうやって相手の気持ちになれば良いのか

みんなはそれが当たり前にできるのか

不思議だった。

ただ、それなりには勉強できたし

気をつけてれば大丈夫で

得意科目だけで、なんとか国立大学にも入った。

運動もそこそこできたし、

あまり困ることもなく

優等生タイプだったと思う。


しかし先日の研修中に

私は細かな手順の理解と再現を求められ

チェックされた。

じっと観察され、注意されるうちに

具合が悪くなって、気付いたら

ここまでの色んな気持ち、つらいことが

だーーっと頭に浮かんで止められず

涙がでてきてしまった。

声も震え手が思うように動かなくなり、手順もわからなくなりかけた。

先生も私の明らかな体調変化に気付いたが

研修は研修で、そのまま続行、

合格したら帰れるシステムで

涙ぐみながら、私は最後の一人になった。


合格したけどなんとも後味悪く終わった。

ちなみに先生は理不尽なことは何もしてない。

すみません、体調悪くてと頭を下げた。


私はこんなふうに最後の一人になったことも

ほぼ無かった。

そこそこなんなでも出来て当たり前な私から

最後の一人になった心細さ

急に心身の不調に見舞われ

コントロールできないしんどさ

人前でこの状態になったショックで

すごく落ち込んだ。

フラッシュバックは数時間断続的に続いて

aからaに含まれるb、bに含まれるc、と次々

引っ張り出してきてキリもなく

止められ無かった。


けど

長女はこの状態を何年も続けてる

私は長女の気持ちに少し近づいた。

と思った。

なんでもできるはずなのに

楽しみな学校すら通えず

簡単なことがハードルが高くて怖くて

全然思ったように何もできない自分に

なってしまった長女は

本当になんて辛かったんだ。

フラッシュバックと共に生活する。

できない自分を認める。


私はわかっているようで

やっぱりわかっていなかった。


この年で人前で涙して

情けない自分だったけど

私はまた何かを得たと思う。