長女の卒業式の朝

馬鹿な私は、でかけた長女の

机の上のノートをパラパラと

ふと、めくった


そこには

長女が夫から受けた被害が

長女の言葉で綴られていた

それは私が児童相談所から

聞いていたものより

更に悪質で気が遠くなりそうだった

やっぱりすぐには

全ては話せていなかったのだ


サインは出してたのに

気づかないなんて

助けないなんてと

母親である私を恨む言葉もあった

当然だと思うのに

ごめんなさいとすら

言えない

読んだだけでぐちゃぐちゃな私の今

これを長女はずっと抱えてきた

『誰にも言ったらだめだよ、

言ったら家族がバラバラになるし

悲しむからね』


今の苦しみからただ逃れたいと

私ですら思う