友人夫婦と話をしていたら、玄関がピンポーンと鳴った。
行ってみればお隣さん。
「あら、こんにちは。どうしたの」
「いや、ジム(ツレ)に会いたくてさ。
しばらく会ってないから。」
しばらく会ってないって、1週間前に会わなかったっけ
ツレもモテたものである。
「今、友人たちが来てるけど、よかったら一緒にど~ぞ」
しばらく5人で話していたが、まもなく夫妻が帰っていき、隣人と3人になった。
そこで始まったのが、彼が脚本を書くという話。
AIロボットがらみのストーリー。
つきあってるカップル。
彼女の表情がすぐれない。
どうしたんだろう、と悩む彼。
ある時、自分がロボットであることを知る。
そう、自分自身、自分がロボットであることを知らなかったという設定
実は、彼は、彼女が別れた前夫の代わりに「注文」したロボットだったのだ。
そして、、、
恋愛、倫理、社会問題、などを絡め、ちょっと考えさせるようなストーリーにしたいらしい。
大方のあらすじをシェアしてくれた。
随所随所でツレが言葉を挟む。
「あ、こういうのはどお」
なんなら、役者になりきって演出まで
「そのアイデアはいけるよ 使わせてもらう
」
ストーリー作りはかなり盛り上がった。
ツレの頭の中で、次から次に生まれるシーン。
彼は時々ひとりでブツブツ言ってる時があるが(特にシャワー中)、こんな妄想の世界にいるのだろうか
妄想ゆたかだから、創造力もあるのだろうか。
私は発想力が弱い。
何かを「改善」することは得意だけど、生み出す力は弱いのだ。
一度彼の脳と交換してどんな感じなのか体験してみたいわ
忘れないうちに帰ってメモしておこう、と隣人が帰った後の会話。
「ね、ところで彼は何で脚本を書くことになったの」
「知らない」
「彼はプロの脚本家なの」
「知らない」
「彼の職業は」
「知らない」
そこは知らなくていいんだね