2018年に、2045年までにカーボンニュートラル(ゼロエミッション)の方針を決めたハワイ。
ところが、進捗状況が芳しくないようだ。
そこで、子供たちがハワイ州運輸省を訴えた。
「アナタたちが何もしないから、私達の将来の健全な環境が侵されているじゃない。
憲法で守られているはずでしょ。」
「いやいや、運輸省は関係ないよ。
ゼロエミッションが進まないのは、住民たちの選択のせいだろう(ガソリン車の個人所有)」
というハワイ州に対して、
「何言ってるの。
個人でガソリン車を所有するしかない環境を変えないのは、アナタたちの努力不足でしょ。」
と反論。
まあ、その議論でいけば、そうかもね。
EV車の普及が気候変動にどの程度貢献するのか
という議論前の前提に疑問はあるが、もはやそこへは誰も戻らない。
その裁判の前に、どうやら両者は和解()したらしい。
運輸省が「2045年までにどうやってゼロエミッションにするのかの具体的な対策」を来年中に発表すると。
5年ごとに目標を定めるんだって。
この表は、ハワイの石油消費をカテゴリー別に示した表(2018年)。
Ground Transportation(陸上交通機関) は、全体の27.4%。
そして、交通機関のCO2排出量をカテゴリー別に示したのがこちら。
Ground(陸上) が47%を占める。
まだ代替エネルギーで飛ぶ飛行機は普及してないから、まあそりゃ車がターゲットになるよね。
前に、2030年までにガソリン車の新車販売を禁止する
なんてあったけど、EV車のチャージングステーションも不足してるし、どうなるんだろ。
州で所有する車は100%EV車にするけど、個人所有の分までそうするのはまだ先、なんて話も。
議会を通すにも、ハードルが色々ありすぎるから、今回司法を絡めたんだったりしてね。
単に、これから推し進めたいことを通しやすくするための「劇」。
いや~ん、もう政治を素直に見られなくなってるわ
内容はともかく、子供たちを代表にするってのが、もうアヤしすぎる。
島中に自転車専用道路や歩道を作る。
EV車チャージングステーションを十分に用意する。
公共交通手段を利用しやすくする。
他にどんな案が出てくるんだろうか。
20年あるからね。
思ってる以上に色んなことができるのかもしれない。
いずれにしても、今あるガソリン車が全てEV車に変わるのは想像できない。
在庫だって足らないわけだし。
となると、車を放棄する流れになるのだろうか。
まるっと禁止するか、走行料や税金を高くして所有しづらくするか。
20年後かぁ。
私75歳よ。
ガソリン車かEV車かどころか、車を運転していないだろうな、ワタシ
ガソリン車が過去のものになる。
それも見てみたい気もする