我が家の朝は結構忙しい。

朝食はダデイーの仕事である。 朝寝坊の私を待っていると、なかなかスタートしないので、朝はダデイーが支度するようになった。

と、言ってもメニューは毎日同じ! お味噌汁、納豆、サラダ、前の日の残り物! わが友人達に「朝は僕が作っています」と宣伝するものだから、羨ましがられるのだが、お味噌汁などは前の日に私が作ったものなのだ。 こういうのが、外ずらが良いというのであろう。

朝食が済むと、お台所をかたずけ、BSで朝ドラを見て、お洗濯を干し、まな板なども干し、軽く掃除機をかけ、8時半ごろには、「coffee でも飲む?」 ttime になっている。

最近はお洗濯を干した後、庭の花々を眺めながら写真も撮っているので、ちょっと時間がかかる。

物干ししながら、白の山吹に目が留まった。 黄色の山吹は普通にあるが、白色はあまり見ない。コマちゃんが探してきてくれた。

 

小学生のころ、担任の先生が、山吹を飾りながら、「山吹の種を見たことがある人~」 と、質問した。

一人の男の子が手を挙げた。

「君はうそをついている」 と、言いながら太田道灌の話をした。

 

鷹狩に出た太田道灌がにわか雨にあい、立ち寄った農家の娘に蓑を乞うたところ、娘は和歌(「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)ひとつだになきぞ悲しき」)とともに山吹の一枝を渡したのみで蓑を貸さなかった。道灌はその意図が分からなかったが、のちに古歌に娘が自分の想いを託したと知り、己の無知を恥じてその後和歌を学び大成したという伝説である。

 

我が家で咲いている山吹は白で、黒い種が一緒についている。

黄色い山吹には本当に種がないの?

 

八重ヤマブキは一重のヤマブキから生まれたもので、種子ができないので株分けで増やします。
一重のヤマブキは普通に種子や実(痩果)をつけます。

 

今にして思うと、あれは先生による、イジメの一つではなかったのだろうか?

最初から、山吹の花を生けながら、「この花には種がないのですよ。有名な逸話があります」で良かったはず。

何故なら、その後も、彼は色々先生に言われていたような気がする。