孫達の笑顔を見ているのは大変幸せである。
昨日は「蕎麦工房 東山」のご主人、樋口さんに娘の家で、蕎麦打ちのデモンストレーションをしていただいた。
最初にお約束した日に娘が鬼の霍乱で熱を出し、延期していただいたのだが、今回は樋口さんが風邪を引かれてしまった。
そんな状態なのに、「子供達が楽しみにしているだろうから・・・」と、助手をお連れになってのデモンストレーションに頭が下がる。
その助手の方は、何と、先日まで樋口さんが習っていた蕎麦会席の先生、永山先生であった。
永山先生は、この日はあくまで助手に徹していらして、樋口さんのほうが偉い先生に見えたのが何とも微笑ましかった。
美味しいそばを食べさせてあげたいし、蕎麦打ちも見せてあげたいし・・という私の希望で、「それでは子供達も一緒にお蕎麦を打たせてあげましょう」と、樋口さんが提案した下さったのだ。
お蕎麦大好きの子供達は張り切っている。
いつものごとく、蕎麦打ち台がパズルのごとく組み立てられていく様子には、日曜大工大好きな婿殿は感心するばかり!
蕎麦打ちが始まり、そば粉がサラサラから、丸いお団子に、それがさらに伸ばされて、円形から四角に・・・と変っていく様子を、子供達はかぶりつきで見ている。
相変わらずの見事な手さばきであった。
1.5mmの薄さに延ばされ、それが細いお蕎麦にサッサッと切られると、『ウヮー、きれい」の感嘆の声!
何故だか私も得意になっている。
いよいよ子供達の番。
樋口先生の班には、栞と、琴。
永山先生の班には、華と誠ちゃん。
一級建築士である樋口さんが、子供用の足載せ台まで用意してくださっていた。
ビックリしたのは、結構熱心に観察していたらしく、思ったより子供達の手際が良かった。
子供達のそば粉をこねている様子を見て、『僕は先生の作品を食べるからな~」とダーデイーの小さな声。何と罰当たりな!
そんな声も聞こえないくらい、子供達は熱心そのもの。目つきが真剣なのだ。勉強にもこのくらい・・・という声が聞こえてきたのは勿論である。
お蕎麦を切る時は、3人サウスポーなので、先生としてもやりにくかったのではないかな?
お待ちかねの、お食事タイム。
まずは子供達の作品から・・・
自分達の作ったおそばを食べられるのだから、興奮状態。満面笑みで、家中幸福感が漂っている。
前日、麻布でおばあちゃまの一周忌があり、天下の『更級」で昼食会だったのだが、『昨日のお蕎麦よりず~と美味しい」と、分かったような事を言いながら、子供達は大満足。食べる事食べる事。本当に呆れるほど食べた。
ダーデイーも強引に子供達の作品を食べさせられたが、思った以上に美味しかったようである。が、やはり先生の作品とは全然違う。
蕎麦会席のひとつ、『蕎麦豆腐」もご持参くださり、これもまた大好評!
レシピーの通り作っても、同じように出来ないのが、やはり不思議。この点、大人も子供も変わりないようだ。
いつもは奥様が助手をなさっているのだが、今回はガチャコが奥様の代わりの助手。私は又その下の助手になるはずだったのが、食い気には勝てず、全てガチャコに任せてしまった。 ゴメンネ!