劔岳 点の記 | 週刊まきうさぎ・ブログ版

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日常生活の中で、見たり感じたりしたことが独自の視線でおもしろおかしく書かれています。

土曜に続いて久々に連続で日曜も映画カチンコに行ってきました。

劔岳 点の記  (←公式サイトのリンク貼ってます!


土曜の ハゲタカ  (←過去記事です星)に続いて

2日連続で映画館に行けたのは久々で…

観る前からちょっとわくわくしていました音譜


週刊まきうさぎ・ブログ版-剣岳~点の記~

確かに自然の美しさや厳しさ、その圧倒的な存在…


ただ測量のためにだけに、

さまざまな圧力をかけられながらも

任務を遂行してゆく男たちの友情など

心に沁みてくるものがあります。


ちょうどテレビのトーク番組に香川照之が出ていて

この作品にかけた熱い想いも語っていました。

ものすごい天候の中、ほんの数カットのために

8~9時間も険しい山道を登り、

そのシーンを使わなかったことさえあるという

CGなどで誤魔化さない潔さと迫力。




週刊まきうさぎ・ブログ版-剣岳~点の記~ どこまでもひたすらお互い(仲間)を信頼しなければ、

ただ「お国の名誉・陸軍のメンツ」のためだけに

こんな厳しい任務を、誠心誠意、遂行するなんて、

到底、私たち凡人にはできないことです。


以前から香川照之の大ファンなので、今回もさらに、

そしてこの映画で浅野忠信という役者のすごさに、

あまりにも父親そっくりな松田龍平という存在に、

ただただ脱帽するような作品でした。

(写真出典:ウィキペディア)


この浅野忠信扮する芝崎芳太郎や、香川照之扮する宇治長次郎という人物が、

実在したというだけでも、深い感銘を与えられました。


「前人未踏」という名誉がなければ、この点の記をなかったことにしたいとさえ願う

陸軍の愚かさと対照的に、民間の案内人を気遣い、信頼し、修験者の残した錫杖や鉄剣なども

そのまま持ち帰る謙虚さは、今の私たちが、結果や数字ばかりを我先に争う姿とも対照的です。


新田次郎の原作や、映画の中で、初登頂を争う相手としてはじめは挑発的な態度だった

仲村トオル扮する日本山岳会の会長小島烏水も、真摯な芝崎芳太郎の姿に、

次第に相手に対して敬意を払い、その栄誉をたたえている姿も気持ちいいものです。

この人物は実在し、なんと出身が私と同じ香川県高松市ということで驚きましたが、

現実にはこのような初登頂争いなどはしていないようです。


現実生活の中でも香川照之仲村トオルは大親友らしく、映画の撮影中は敢えて遠ざかり、

ずっと香川照之浅野忠信と一緒に過ごしたようです。舞台挨拶では、「現実にこの人を

山に登らせてあげたいという気持ちになった」と述べています。


半年以上に及ぶ厳しいロケの中で、固い友情や絆が生まれるのは当然で、

そうでなけれ良い作品などできようはずもありません。

でも彼らが撮影の後に戻るところ、分かち合え、喜びあえる待ってる人がいるからこそ、

このような厳しい撮影も、数々の苦難も乗り越えて「仕事」ができるわけでしょう。


私も戻る家、そしていつも待っていてくれる彼氏がいるからこそ頑張れるのだと思います。


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それはもちろん我が家家合格
そうしていつも私を見守り、待っていてくれる彼氏の隣ですクラッカー
忙しくてロクロク週末も一緒に過ごせずに放りっぱなしにしているのですが汗




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