今日は令和5年7月8日で、早いもので、故安倍晋三元首相の一周忌である。
1年前の午前11時半、安倍衆議員は、奈良県奈良市で参院議員立候補者の
応援演説中に、心なきテロリストの凶弾に遭ったのだった。
まさに白日夢の出来事だった。
私は自宅でお昼前、yahoo!の臨時ニュースで事件を知った。
テロップは安倍元首相が銃撃を受け心肺停止と告げていた。
すぐさまTVを点けた。
安倍氏の背後からテロリストが近づいていた。
安倍氏との距離は一般道路を挟んで十数メートル位か。
警護は完全に手薄で、テロリストが近づいているのに静止する者はおろか
気付く者さえいない。長閑な田舎の一風景でもあった。
テロリストが一発の銃弾を放ち白い煙が上がった。空砲に似た銃声のようだった。
安倍氏はおや何事かと音のした方へ左向きに後ろを振り返る。
他のだれも、何事かと緊張が解けるのが分かるが全員棒立ちの状態だった。
その直後、2発目が発射された。
安倍氏は白い煙に包まれ、煙が晴れた時はすでに地面に仰向けに倒れていた。
そして安倍氏の周囲は懸命に救命に動く人たちだった。
安倍氏にはもはや動く気配は見えなかった。
若い表情のないマスク男は、三人がかりで警察に取り押さえられていた。行為の後には、時すでに遅しである。
私は兼ねてから、平和ボケした日本は、国内外とも危険が一杯だと危惧していた。
安倍氏の背後には、テロ、暴漢よけのいつもの街宣車もなければ、警護する人は
一人もいなかった。本来、背後から近づく者があれば、瞬時に静止するはずである。
なんとも弛緩しきった警護態勢だった。例えば車道から車が安倍氏に突っ込んでくることも、まったく頭に浮かばなかったはずである。
テロ実行犯も、安倍氏を暗殺すべく、安倍氏が立ち回る応援演説会場にひたひたと
追い迫っていて、他の会場は警護が厳しく実行できなかったが、偶々奈良は手薄だったので一大チャンスとばかり、実行に移したと供述しているという。
素人目にも警護態勢は杜撰そのものである。なんとも無様で、これじゃ安倍氏は浮かばれない。
いやだからこそ、警護態勢やテロ真相に真剣に取り組む姿勢は見られないのかもしれない。実際現場検証さえ、5日後におこなっている。積極的に証拠隠滅を図っていると、世間の指弾を浴びてでも何か隠したかったことが、あったからかと疑われても仕方ないと思う。
序でながら、公明党も立民党も共産党も、この場所は避けたか、街宣車を後ろに置いたと、当然のことのようにコメントしている。
日頃は日本の防衛増強には無関心か非難がましい連中にしては、自己防衛の巧みさは、まこと天晴である。
つづく
安倍元首相が銃撃されてから1年、現場近くに設置された献花台で手を合わせる人たち(8日午前9時29分、奈良市で)
-230708 読売webより-
故安倍晋三元首相の一周忌に当たり、
現場近くの献花台で手を合わせる人たち=8日午前10時29分、奈良市(安元雄太撮影)
-2023.07.08 産経webより-