JLPTのための授業では会話が上手くならない。
会話の授業だとJLPTには不十分。
だという声をよく耳にします。
でも、私はあまのじゃくだから、
そんなことない! って
「JLPT合格&会話の上達」を掲げて教室をしています。
教室を立ち上げて2年。
この2年間一緒に日本語を勉強してきた学習者から今日、
とてもうれしい言葉をいただきました。
「日本語で会話することに自信がつきました。」
彼女は歯医者に行ったんだそうです。
自分の症状を説明して、
歯医者さんの説明を聞いて理解して、
そして、また予約を取って診察に行くんだそうです。
彼女と初めて会ったのは2年前。
「3年間日本に住んでるけど、日本語が話せない。
母国に帰る前にJLPT N3を取りたい。」
ということでした。
一年目は
週1回50分の授業で40回もできない中、彼女はN3に合格しました。
私もJLPTを初めて教え始めたのであれもこれも教えなくちゃと思っててんやわんやでした。
彼女から話すことはほとんどなく、
私の授業を淡々とこなしている感じでしが、
N3に合格してから、彼女は積極的に話してくれるようになりました。
二年目はN2に挑戦しました。
私も一年目の授業を猛反省し、作戦を立てました。
「JLPT合格&会話の上達」を掲げているのに
時間がなさ過ぎてやっぱりテスト対策しかできていないと思いました。
でも、彼女は合格できなくてもいい。
私の挑戦です。
と言うので、
気楽に挑戦することにしました。
それでも、文法を一通り終わらせることで精いっぱいで、
語彙や読解・聴解は自分で勉強してもらいました。
そして、今年の7月に2回目のN2に挑戦します。
1回目の挑戦では、読解で点を落としたので、
今回は、読解を中心に授業をしています。
最近、彼女がとても楽しそうに授業を受けてくれます。
まるで、カフェで友達と話をしているみたいです。
分からないことも、冗談まじりに堂々と間違えてくれます。
間違えても楽しそう、正解だともっと楽しそう。
毎回、楽しそうな彼女を見ていると私も幸せな気分になります。
きっと、実生活でもこうやって間違えることに不安がなくなったのではないかと思います。
分からない言葉の回避の仕方、聞き返し方、予想の仕方が自分の中で定着してきたのではないかとも思います。
彼女との授業は私も楽しくて
授業が終わった後は
私の体内のアドレナリンがたくさん分泌されるようで興奮状態になります。
私も彼女からこの2年間たくさんの事を学びました。
2年前、日本語の授業を始めた頃は
間違えちゃいけないと、毎回緊張していました。
でも、彼女と授業をしていく中で
私も間違えても大丈夫なんだと思うようになりました。
学習者は教師に完璧を求めていません。
完璧な先生だと、学習者も間違えちゃいけないと緊張しちゃうんじゃないかと思います。
学習者も大人なので、人間は誰でも間違えることは知っています。
そう思ったら、私も途中から肩に力を入れずに授業ができるようになりました。
それから、教えない。サポートをする。という授業の仕方が
彼女を通して私の中でやっと定着してきました。
JLPT N3は日常会話ができるレベルとされています。
彼女の持っている日本語を使って
日本人とコミュニケーションが取れるという自信を持ってくれたことは
私にとっても励みになります。
たくさんの日本語教師の仲間が新しいことに挑戦しようとしています。
私も5月からやさしい日本語が始まります。
日本語教師だけじゃなく、他の仕事だって
始めから上手くできる人はいません。
間違っても、次につなげればそれでいいんだと思います。
フィールドは全く違うけど、
みなさんの頑張りを聞くと、私も頑張ろうって思えます。
コロナ禍でみなさんと繋がれて、
たくさんパワーをいただいていること
もう感謝しかありません。
5月は忙しすぎて書けないと思いますが、
みなさんと共に私も頑張ります!