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SAPPORO MOVIE SKETCH ・・・ワークショップ参加レポート

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Inter x cross Creative Center(ICC/札幌市)が開催している【SAPPORO MOVIE SKETCHプロジェクト】の一環で菱川勢一氏による「地方の観光資源とそれを魅力あるコンテンツへするための企画及び情報発信方法を考えるワークショップ」に参加してきました。
http://www.icc-jp.com/cgi-bin/index.cgi
docomo「森の木琴」のCMを創った菱川氏による地域おこしについてのワークショップという事で2つの期待を持って参加させてもらいました(1、あのCMをつくった人の話を聞きたい。2、映像による地域おこしとは・・という興味)
今回は映像作家対象のワークショップということで専門的・技法的な内容なら参加してもつまらないかなと思っていたのですが、3時間があっという間に過ぎたほど充実した内容で期待を遥かに上回るものでした。
地域の活性化において、しっかりとしたコンセプトと複合的な戦術(デザインなど)そしてなによりも地域の多くの人間を巻き込む戦略が重要との話は,具体的な例と相まって非常に説得力のあるものでした。この話はむしろ地域活性化を目指す悩める道内の多くの人に「成功するプロジェクトと失敗するプロジェクト」という表題で聞かせたいと強く感じました。



1、デパートメントからユナイトメントへ「鹿児島マルヤガーデンズ」再生プロジェクト
菱川氏が主にデザインサイドから関わった鹿児島のデパート(とその地区の再生)
https://www.maruya-gardens.com/
http://www.asahi.com/eco/column/happiness/TKY201208010319.html
老舗の地場デパートの廃業から大手デパートの撤退そして近隣の巨大スーパモールの出店計画に伴う地域商店街/天文館地区の危機。そこに地域コミュニティの集う場(ガーデン)を中心とした常識を覆した商業施設を作ったチームの話。
筋の通ったデザイン性の素晴らしさは然ることながら、そこに至る経過(限られた予算や制約、地域の人の感情・共感・・)は携わった者ならではの臨場感を持って伝わってきました。中でも地場テレビでの生中継(大手スーパー出店に対しての役所との丁々発止のやりとり)のあと現地ビルから出てきたスタッフに地元商店街の人々が拍手で出迎えた場面。施設オープンのCMを地場の局がこぞって無料で放映してくれたこと。商業施設としては目玉というべきエリアに地域のコミュニティ(フラワー教室、映画サークル等)スペースを持ってきていること(当初市内のすべてのサークルに連絡した)等々。
結果、オープン日には入場に半日以上かかるほどの列ができ、2年たった今でも地域にとってなくてはならない賑わいをみせている商業施設となったそうです。廃業になったデパートの従業員、商店街の人々、地域のサークルそして地場経済界まで一体となって初めてこの成功にこぎつけられたということがはっきりと伝わってきました。



2、eAT KANAZAWAプロジェクト(メディアアートとクリエイターの祭典)
http://eatx.bp-musashi.jp/cincept.html
2012年に菱川氏が総合プロデューサーを務めた。
http://eatx.bp-musashi.jp/eAT12img/column12_guest.html
eAT KANAZAWAとは金沢市主催のクリエイーターとIT関係者及びそこを目指す学生のためのイベントで、毎年変わる総合プロデューサーが企画を立案し人脈を駆使して行うある意味おんぶにだっこのイベント。逆に言うとそこが行政にありがちな制約だらけのつまらないイベントになってないポイントらしい。
菱川氏の時のゲストは秋山具義(アートディレクター)土佐 信道(明和電機社長・アートユニット) 坂本 美雨(歌 手・坂本龍一、矢野顕子の愛娘) 佐藤 健寿(写真家) 山崎 亮(株式会社studio-L 代表・コミュニティデザイナー)など。
面白かったのは会場参加者の中から抽選で選ばれた人たちとゲストが一緒に温泉に1泊して朝まで交流したという話。さすがアートによる都市コミュニティの再生を目指す金沢市。
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/data/open/cnt/3/19109/1/9F.pdf
行政がリスクをしょってのイベントを大胆に「お任せ」させているのがいいというか、羨ましい。

3、NHK八重の桜(菱川氏は月変わりのオープニング映像を担当した12人のうちの1人)
http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/yaeblog/2013/11/29-12tit.html
NHKでは2年目からあまりマスコミが取り上げなくなった阪神淡路震災の反省から朝の連続テレビドラマには東三陸の「あまちゃん」と、大河ドラマには会津の「八重の桜」を制作したとのこと。当初、福島ではあまり触れて欲しくない、よそ者が関わって欲しくないという人たちも大勢いたとのことで、この番組を通して少しづつ地元の人たちと交流していった感動的な話でした。菱川氏オープニングタイトルバック映像は最後の2話、被災した子供たちが桜をイメージさせる鮮やかなピンクの傘が一つ一つ開いていくという未来への希望を感じさせる素晴らしいもの。この話をした時菱川氏は突然感極まって言葉に詰まり、その感情が強烈に会場にも伝播しました。菱川氏の福島への思い入れが伝わった瞬間でした。

4、富山県高岡市ショートムービー「すず」http://suzu-takaoka.com/
菱川氏が脚本、監督したショートムービー
高岡市の職人で構成される「伝統産業青年会」に伝統工芸を紹介するフィルムの依頼を受けた菱川氏がストーリー性のあるショートムービーを作ることを提案。徐々に地元での輪を広げていき「自分たちで作った映画」というムーブメントを起こした話。若者だけでなく多くの地元の人たちが差し入れしてくれたり出演したりと広がりを見せ、いまや皆が活発にフェイスブックやブログなどで取り上げて街中「すず」を知らない人がいない状態となっているとのこと。伝統工芸を活性化させようというこの一体感、盛り上りがこのプロジェクトの本当の作品ではないかと感じさせられた。【映像という3次元の作品を軸に「継続する祭り」という時間軸を加えたまさに四次元作品】


菱川氏の映像を交えたトークの後は菱川氏からの命題で参加者によるキャッチコピー作り。
若手映像作家に自分の作品のキャッチコピーを10個作ってもらうというもの。
(私たち一般参加者のテーマは「札幌」)
今回参加した映像作家は「SAPPORO MOVIE SKETCHプロジェクト」にチャレンジした若手作家で「札幌の場所にまつわるエピソードを札幌市民のより公募し、そのエピソードより練られた3つの企画を札幌の映像作家にショートフィルム化」という企画に応募した方々。
午後からは彼らがプレゼンを行い、選考に選ばれれば制作費の援助(30万円)などを受けて作品化が決まるとのこと(用事があり残念ながらそちらには参加できなかった)
マスターベーションにならない、コピーやポスターなどすべて含めた「伝えること」が作家の仕事という菱川氏のプロフェッショナルとしての姿勢を伝えてくれた。

今回菱川氏から伝わったことは
※プロフェッショナルとしての仕事とは狭いテリトリーだけではなく複合的なものである.
※地域全体を巻き込んだコミュニティつくりが地域プロジェクト成功の要因
(そして菱川氏の言うコミュニティデザインの役割)
※本気のそして熱い思いを持つこと

ということで、また会いたい、話を聞きたいと思った有意義なワークショップでした。


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