ジョルジュ・ルーミエ ボンヌ・マール 2005年  96+点
 
香りは赤果実と可憐なお花と大地香で香水のように沸き立ってきます。
味わいは赤果実の心地よい甘やかさと美しい酸と石灰のようなミネラル感でまさにシャンボール・ミュジニー。
余韻もとても長く心地よく、とても美しく上質な質感はルーミエらしい。
個人的にはちょうどこなれた頃で好きなタイミングですが、まだまだポテンシャルを考えるとあと10年は余裕でいけそう。
ボンヌ・マールの中でも上位の1本。
最近のルーミエはこの頃よりもさらに美味しくなっていると思いますのでボンヌ・マールでルーミエを超えるのは相当難しいのではないでしょうか。
 
しかしながら先日upしたルジェのクロ・パラとの違いはスケール感や多層感・複雑性と脳に訴えかけてくる感覚的なものの差。
これも十分偉大なワインですが、残念ながら2022年の上位には食い込めず、なかなかにワインのレベルが高い年となりました。
 
ジョルジュ・ルーミエ コルトン・シャルルマーニュ 2010年   95点
 
香りは鉱物的な香りや柑橘、お花、大地香、等々次から次に変化しこれもボンヌ・マールとは違った香水。
華やかさはないですが凝縮した骨格のしっかりした味わいはシャルルマーニュ的で、甘みと酸、ミネラルのバランスも素晴らしい。白ワインが好きな方にはミネラル、酸の伸びがやや不足しているように感じるかもしれません。
こちらも十分美味しいのですが、ビンテージやネームバリューを考えるともう少し奥ゆきが欲しい気がします。
二つ並ぶとよい眺めですね。
 
2005年ビンテージに関して。
ブルゴーニュは個人的な意見としてはグラン・クリュであっても初めの飲み頃~ピークを迎えているワインが多いのではないかと思います。生産者にもよりますがむしろ早く飲んでしまった方がいいのではとも思っています。
ボルドーも5大シャトーをはじめ、1級クラスであっても十分こなれており非常に美味しく飲めます。やはりポテンシャルが非常に高い年だと感じますので10年以上の熟成も全然いけます。
古酒もいいですが、飲み頃過ぎてたと後悔するよりは是非早めに開けちゃってください(もちろん自己責任で)。
近日中にヴォギュエのミュジニー2005年も開けてみる予定。
さすがに早いかもしれませんがワインは飲まなければ語る資格なしですから。