ユリス・コラン レ・ザンフェール (2016年ベース 48か月)   96+点

 

レ・ザンフェールはそれなりにたくさん飲んできていますが、間違いなく酸は一番穏やか。

これまでレ・ザンフェールといえばエレガントな酸が特徴でしたが、今回くらい穏やかの方がバランスがとれ、個人的には好みです。その分熟成させるよりは今飲んだ方が美味しいかもしれません。

エレガントな酸と旨味とコク。どれも高い次元でバランスがとれ、毎回のことですが「うめ~!うめ~!」と山羊になっておりました。

こんなワインだけを飲んでいたい。

このクラスを普段から飲んでしまうとクリスマスや年末はどうしたものかと悩みますね。

 

 

<番外編>
ボトルで飲んだワインのみ点数をつけていますが、12月はグラスでもハイレベルなワインが多かったので番外編として少しだけ紹介。

フーリエ グリオット・シャンベルタン 2010 (暫定点98点)
 
写真にはビンテージがないですが2010年で個人的にはフーリエの最高の年。
香りをかいだだけで偉大なワインとわかる。
とてつもなく高貴な赤果実とハーブ・大地の香り。
味わいはフーリエらしい上質でエレガントな酸とミネラルに旨味の密度の高い、とんでもなく複雑な赤果実。
口に含むと拡散して広がる余韻は甘やかでどこまでも続く。あ~旨い・・・・
要素が多すぎて、色は全然濃くないのに一緒に試飲していた一流のボルドーを蹴散らす密度の濃さ。
間違いなく偉大なワイン。
2011年以降のグリオットはもちろんセラーの中でまだ眠っていますが、この2010年を超えられるか?楽しみです。
 
DRC コルトン 2011 (暫定点94点)
 
DRCのコルトンは初めて。というのもDRCに関してはグラン・エシェゾー以上しか購入の対象としていないのもあります。
初ビンテージはDRCらしくないと言われていたみたいですが、2011年に関しては個人的にはDRCらしさ十分ですよ。
ビンテージ的にもあまり期待はしていませんでしたが、望外の美味しさで価格を考えるとコルトンありかも。
 
DRC リシュブール 2009  (暫定点95+点)
 
コルトンよりも一回り密度が濃く複雑で多層的。
香りは華やかでいろんなお花のフローラルな香りに赤・黒果実と大地・ハーブの心地よい香り。
ビンテージのせいかDRCにしてはやや酸が足りない気もしますが、それを感じさせないDRCらしいスパイシーさと果実味と旨味・コクのバランス。
ヴォーヌ・ロマネの素晴らしい畑なのだろうと素人ながら感じる優雅さと力強さとエレガンスを兼ね備えた素晴らしいワイン。
 
2020年のブルゴーニュワインが11月から年末にかけて怒涛の入荷ラッシュ。
ジョルジュ・ミュニュレ・ジブール、セシル・トランブレイに加えて、フィネス物がどっさり入荷。
セシルとメオ、ルーミエを重ねられると購入する側はたまったもんじゃないですが命を削って頑張りました。
セラー部屋はこの前整理したばっかりのような気がするのに、あっという間にカオスに。。。。

今回沢山入荷した貴重な2020年ブルゴーニュの中でも入手困難トップ3はこの3本!

最難関エシェゾーのツートップ。
セシルはシャペルよりエシェゾーの方が生産本数多かった気がしますが、例年シャペルの三分の一以下です。
ルジェのクロパラよりも圧倒的に入手が難しい。
今年もありがたく購入させて頂きました。
2010年以後の多くのビンテージでクロパラ対決が出来る在庫があるところは日本全国探してもそう多くはないと思います。

どれも貴重なワインばかり。
感謝しかありませんし、責任持って大切に育てます。