セシル・トランブレイ ヴォーヌ・ロマネ 1er レ・ボーモン 2019  95+点

 

こちらも都内の別のレストランで破格で。

個人的にはルジェを含めてこれまで飲んだ全てのレ・ボーモンの中で過去最高。一番所有しているルロワのボーモンについては経験値が少ないのでコメントはできませんが、いかにルロワであっても中々にこのワインを超えるのは容易ではないと勝手に思っております。

香りも味わいもいかにもヴォーヌ・ロマネで多くの人が大好きなやつです。

きれいな酸とミネラル、赤果実主体のちょうどよい果実味と甘やかさ。長い余韻と多層的な旨味。

どれもが過不足なく高い次元でバランスが保たれ、ブラインドではGrand Cruとしか思えない。

今飲んでほぼ全開で硬さは全くなく、若々しい果実味とともにこの完成された味わいをすでに楽しめるところも素晴らしい。

非の打ちどころがないワインで間違いなくプルミエクリュの最高峰だと思います。

偉大なグランクリュと比べて分が悪いところを敢えてあげるとするとスケール感ともう少しの多層感・複雑性でしょうか。

2010年以前のセシルのグランクリュより間違いなく美味しいです。

 

2019年に関しては自分の好みとドンピシャなのも相まって過去最高と思うワインにたくさん出会っていますが、2017年の秀逸なバランス・調和感に心地よい甘やかさがより増した感じで個人的にはセシルも過去最高の出来だと思います。

2019年も購入が大変でしたが、エシェゾーもシャペルもなんとか例年並みに購入できたので大切に育てていきたいと思います。