私は 幼い頃から
たくさんの動物と暮らしてきました。

それもあり また職業柄も
ひとより多くの 別れを経験してきた
ように感じています。

その経験が
私にたくさんの宝を残してくれた半面


どうやら とんでもない思い込みを
残していた‼ということに気付くまで

長い年月を要しました。


今日は そんな話。



ども!真樹です(・∀・)ノ



私は 幼稚園に入る前から
モルモットをたくさん飼っていましたが
大人の事情(本当は私の『犬が欲しい!』を叶えるため)で、手放さなければ
ならなくなりました。


それもある日突然…。


動物のことは、父と私の担当でした。

ある日 私がいつものように
10数匹のモルモットたちと遊んでいると

『大工のおじさんの娘さんが、どうしてもモルモットを欲しいって言ってるんだ。あげてもいいかな?』


私は突然のことで パニックでしたが
父の説得に応じました。

その時 父と

『あげる子は、私が決める』という

取り決めをしました。


その週の土曜日の朝
いつも通り モルモットの世話をしながら
最後の決断をしなければならない切なさに
胸がはち切れそうでした。


あなたはまだ小さくて
お母さんがいないとダメだから…

この子は甘えん坊だから
お母さんとは離せないし…


この子は 咬むから ダメ。

この二人じゃ 仲良くはできないし…


いっぱいいっぱい考えて
たくさんたくさん 謝って


2匹のモルモットに決め
父に話しました。

明日の朝 大工のおじさんが
取りに来るから 私も見送りたい。

おじさんに この子達の好きなものや
好きなこと、嫌いなものや、嫌いなこと
全部伝えなきゃって 思ってました。

その日の夜は 陽が落ちても
小屋から離れられずにいました。


翌朝  私は早起きをしたつもりでした。
一目散に小屋へ行き モルモットたちに
もう一度 ちゃんと説明しようと
思っていたからです。


おはよう‼
いつもの通りに 小屋のふたを開けると…


そこは もぬけの殻でした。


2匹どころではなく
10数匹 全部が いなくなっていたのです。


慌てて父のところへ 行くと
父は慌てるでもなく

大工のおじさんの娘さんが
待ちきれなかったようだと…。

2匹じゃかわいそうだし
全部欲しいと行ってくれたから
渡してしまったのだと…


私はあまりのショックに
声も出ず 小屋へと戻りました。

ふたを開け、いなくなったその場所に
彼らを感じたとき  涙がこみあげて
きました。


それと同時に

『ごめんねー(T_T)』

『ウソついて ごめんねー(T_T)』


そう泣いていました。
その時は 誰も何も言いませんでしたし
私もそのあと この時の思いは
深い深いところに し舞い込んで
しまっていましたが

あるきっかけで
全てがよみがえってきました。


この時 私は 彼らがもらわれていって
みんな一緒で ちょっとほっとしていた
ところもあったのです。

ただ 私はあの子達と

必ず 大工のおじさんに
あなたたちのことを ちゃんと話すね。
最後にもう一度 抱っこして
バイバイするねって  

約束してたんです。

そして あなたたちは残れるよ!
そう伝えてしまった子には
なんの説明も してあげられなかったのです

約束を破ってしまったこと
結果的に みんなを騙してしまったこと

そのことが 許せなくて 悲しくて
申し訳なくて の ごめんなさい でした。



*****
自分の人生を振り返ったとき
大切なひとやものを失うことで
大切な何かに気付く という繰り返しの
中にいるな  そう思わずにはいられないくらい、たくさんの別れ  死別だけではなく
引っ越しなども踏まえて 本当に多くの別れから、たくさん学びましたが
正直 もうたくさんでした。

そんな方法でしか
たいせつなものを学べないのか?
もうそんな生き方 したくない‼

その最終的な 大打撃が
大切で大好きな 友達の 突然の死 でした。


形あるものは いつか消えゆく


それは頭ではわかっていましたが
これほどの理不尽さと 恐怖を
味わったことは ありませんでした。


モルモットとの
突然の別れからはじまった

『大切なもは 突然失われる』


という 思い込みは
こうして 私の中に 実に静かに
潜伏していたのでした。


しかし これまたなんの因果か
友だちの死 をきっかけに
この『大切なものは突然失われる』という
プログラムがクリアになっていったのでした。


長い人生の中で
人とかかわることを あまり好まず
一匹狼にもなりきれずに生きてきた
わたしのことを 理解した瞬間でした。


そして このプログラムは
『人や動物』のみならず


『お金』を代表とする 豊かさ にまで

及んでいたことに 気付くまでは
また 少し 時間を要したのでした。