「でもなぜこの慣習を続けているか分からないけどね」
「世の中の人が信じていることのうち、不思議なことはたくさんある。
私もなぜ人々がこの慣習を続けているのか分からないけどね。」
昨日、アパートの管理人のおじいちゃんと、男性/女性性器切除について話した時のこと。
最後におじいちゃんがそう言った。
この性器切除の話の発端は、おじいちゃんが足の手術の傷を見せてくれたことから。
先月、おじいちゃんはヒザの骨が割れたとかで、しばらく入院していたから。
まだ抜糸したばかりで、とても痛々しい。
私に見せた後、「you know, if you have a husband, i should not let you see(君に夫がいたら、この傷は見せるべきではないんだよ)」と笑いながら言った。
「なんで?」と聞くと、「夫がいる女性に見せると、傷の治りが遅くなると言われているからね」とのこと。
その後、おじいちゃんは、「他にも人々が信じていることはいっぱいあるよ」と言い、「人の裸を見ると視力が低下する」「女性が男性の性器に触れた場合、女性の実家は男性にヤギをプレゼントしなければいけない」などなど、いろんな"信じられていること"や"しきたり"を教えてくれた。
これは、あくまでも"おじいちゃんの話"だから、おじいちゃんの村でのみ信じられていることかもしれないし、どれだけの人が信じているのかは全くの未知数だけれども、そういった"信じられていること"がある、というのはとても興味深かった。
そこから話題は性器切除へと。
おじいちゃんの村では、男性女性共に性器切除をするそうだ。
私はFGM(女性性器切除)をテーマに卒論を書いたから、この話には身を乗り出して詳しく聞いた。
(あくまでもおじいちゃんから個人的に聞いた話なので、実際のところはどうかは置いておいて。)
子どもたちは7月~8月と11月~12月の、"切除を行う時期"に、切除を受け、年齢は大体10歳~12歳ぐらいだそう。
おじいちゃんの娘さんたちも、自分たちから「切除を受けたい」と願い出たぐらい、切除を受けることは晴れやかなことであり、また、大人になる(認められる)ステップ。
切除を受けていない女性は「女性でない」と見られ、村八分にされる可能性もあり、また、その村の男性と結婚した女性は、切除をしない民族であっても、外国人であっても、その村に足を踏み入れる時に切除を受けなければいけない…。
そして、切除を廃止しようという政府やNGOなどの団体が働きかけたこともあったけど、結局うまくいかなかったそう。
「なぜ切除をするのか?」という質問には、「if women don't get circumsized, they can't stop the heat」との答え。
つまり、切除を受けなければふしだらな女性になってしまうとのこと。
大学で4年間調べていたことが、現実としておじいちゃんの口から流れ出た。
コートジボワールで、女性性器切除を受けた人たちのカウンセリングを行っているカウンセラーの人(コートジボワール人)に話を聞いた時もそうだったけど、"彼らはそう信じている"という事実が目の前に並べられる。
信じている人にとってはそのことはホンモノだっていう感覚。
それは、性器切除のみならず、何であれ、どこであれ、誰であれ、そうだと思うけど。
「世の中の人が信じていることのうち、不思議なことはたくさんある。
私もなぜ人々がこの慣習を続けているのか分からないけどね。」
最後におじいちゃんはそう言った。
私もなぜ人々がこの慣習を続けているのか分からないけどね。」
昨日、アパートの管理人のおじいちゃんと、男性/女性性器切除について話した時のこと。
最後におじいちゃんがそう言った。
この性器切除の話の発端は、おじいちゃんが足の手術の傷を見せてくれたことから。
先月、おじいちゃんはヒザの骨が割れたとかで、しばらく入院していたから。
まだ抜糸したばかりで、とても痛々しい。
私に見せた後、「you know, if you have a husband, i should not let you see(君に夫がいたら、この傷は見せるべきではないんだよ)」と笑いながら言った。
「なんで?」と聞くと、「夫がいる女性に見せると、傷の治りが遅くなると言われているからね」とのこと。
その後、おじいちゃんは、「他にも人々が信じていることはいっぱいあるよ」と言い、「人の裸を見ると視力が低下する」「女性が男性の性器に触れた場合、女性の実家は男性にヤギをプレゼントしなければいけない」などなど、いろんな"信じられていること"や"しきたり"を教えてくれた。
これは、あくまでも"おじいちゃんの話"だから、おじいちゃんの村でのみ信じられていることかもしれないし、どれだけの人が信じているのかは全くの未知数だけれども、そういった"信じられていること"がある、というのはとても興味深かった。
そこから話題は性器切除へと。
おじいちゃんの村では、男性女性共に性器切除をするそうだ。
私はFGM(女性性器切除)をテーマに卒論を書いたから、この話には身を乗り出して詳しく聞いた。
(あくまでもおじいちゃんから個人的に聞いた話なので、実際のところはどうかは置いておいて。)
子どもたちは7月~8月と11月~12月の、"切除を行う時期"に、切除を受け、年齢は大体10歳~12歳ぐらいだそう。
おじいちゃんの娘さんたちも、自分たちから「切除を受けたい」と願い出たぐらい、切除を受けることは晴れやかなことであり、また、大人になる(認められる)ステップ。
切除を受けていない女性は「女性でない」と見られ、村八分にされる可能性もあり、また、その村の男性と結婚した女性は、切除をしない民族であっても、外国人であっても、その村に足を踏み入れる時に切除を受けなければいけない…。
そして、切除を廃止しようという政府やNGOなどの団体が働きかけたこともあったけど、結局うまくいかなかったそう。
「なぜ切除をするのか?」という質問には、「if women don't get circumsized, they can't stop the heat」との答え。
つまり、切除を受けなければふしだらな女性になってしまうとのこと。
大学で4年間調べていたことが、現実としておじいちゃんの口から流れ出た。
コートジボワールで、女性性器切除を受けた人たちのカウンセリングを行っているカウンセラーの人(コートジボワール人)に話を聞いた時もそうだったけど、"彼らはそう信じている"という事実が目の前に並べられる。
信じている人にとってはそのことはホンモノだっていう感覚。
それは、性器切除のみならず、何であれ、どこであれ、誰であれ、そうだと思うけど。
「世の中の人が信じていることのうち、不思議なことはたくさんある。
私もなぜ人々がこの慣習を続けているのか分からないけどね。」
最後におじいちゃんはそう言った。