彼ら | *life is like a box of chocolate*

彼ら

※この記事では「アフリカ」とアフリカ諸国を一くくりにしていますが、あくまでも私が見てきた4ヶ国(エジプト、コートジボワール、ウガンダ、ケニア)での経験を基に話しています。



アフリカの人たちは気さくだ。
道を歩けば「how are you?」「hey sister!」などと話しかけてくれる。
私のことを中国人だと思って、「Ching-Chong!」と叫んでくることもしばしば。
だから、中国人じゃないんだってば。

彼らは適当だ。
「10時に待ち合わせね!」と言ったのに、適当な理由をつけて、午後に来る。
もしくは、直前になって「いけない」と連絡をしたり、連絡もせずに携帯の電源を切ってしまう。
お店の人は「ちょっと待って」と言って、平気で30分、それ以上待たせる。

彼らはよく笑っている。
道で自転車が接触事故を起こした。それを見て痛そうな本人含めみな笑っている。
変なジョークを飛ばしては、大きな口で笑っている。

彼らはステータスを気にする。
パリッとしたジャケットとシャツを着ている人は"smart"とされる。
良い車を持っている、最新の携帯を持っている、キレイなアクセサリーや服を身につけている、そんなことに目がいく。

彼らは時に嘘つきだ。
自分がミスしているとばれたくないのか、ごまかす。
彼女や妻、または彼氏や夫がいても「いない」と言う。

彼らはよく歌うし、踊る。
スーパーのレジでは大きな体をしたおばさんがずっと賛美歌らしき歌を歌っている。
モビライザーの休憩時間前にはストレッチと称して、歌と歌に合わせた小さな振りをリズムに合わせてみんなでやる。
クラブにいけば、これでもかという程、腰を振っている人がいる。
今まで出会った子どもたちも、音楽が聞こえてくると小さい体を最大限に動かす。

彼らは基本的に謝らない。
プライドが高いのか、自分の非を認めたくないだけなのか、なかなか「I'm sorry」とは言わない。
もしくは、「Sorry」の後に言い訳が続く。

彼らは力強い。
何時間もかけて自分の足で目的地まで歩く。
頭に重い荷物や水の入った入れ物を乗せて、歩く、歩く。
悲しいことがあっても、振り返らず明日を見据えている。
前向きに、前向きに生きている。



彼らは彼らの人生を生きている。
彼ら1人1人は違う。
ポジティブな面もネガティブな面も持ち合わせている。

私はここにいる人たちに時に無性に惹かれる時がある。
そして逆に悲しくなる時もあれば腹立たしく思う時もある。

でもそれは当たり前。
それはもちろん、人だから。
アフリカにいる人だから、というかっこ書き抜きで、ていうかそんなの必要ないし、いらない、ありのままの姿。

彼らと一緒に活動したいって思うのはなんでだろう。
ここに、アフリカに来たいって、ここにいたいって、思うのはなんでだろう。


うまく言えないけれども、今日はそんなことを考えていた。