事故直後の定時降下物のデータは? | renormalization

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再規格化(くりこみ)

文部科学省が定時降下物のモニタリングデータを毎日公表している。

http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1305495.htm


しかし、現在公表されているものは3月18日9時から3月19日9時までのデータが最初で、それ以前のものがない。空間線量と定時降下物の量には相関があるので、15日から16日の間に大量の放射性物質が北関東にも降下したことは想像つくが、正確なデータが知りたい。

http://mextrad.blob.core.windows.net/page/08_Ibaraki.html


http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/21/1303977_19_20.pdf

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/28/1303977_20_21.pdf

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/05/02/1303977_032219.pdf

(3月20日からの雨とともに放射性物質が地上に降下したため、空間線量が再び増加したことがわかる)


3月16日の時点で原乳から1190Bq/kgの濃度のヨウ素131が検出されていたにもかかわらず、放射性物質に汚染された食品について最初に報道されたのは3月19日であった。検査体制の確立の遅れが原因で、ヨウ素131の濃度が高かったと思われる3月16日~18日頃、汚染された野菜や牛乳が市場に出回り、それらを摂取してしまった人はかなりいると思われる。ヨウ素131に関しては事故直後の口径摂取を避けることが重要にもかかわらず。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000015iif-att/2r98520000015ik5.pdf


3月18日以前の定時降下物のデータを文部科学省が公表しないのは、現在の暫定基準値を超えた食品がそのころ大量に出回ってしまったことを隠蔽するためかと疑いたくもなる。本日SPEEDIのデータが追加で公表されたが、3月19日以前の降下物のデータがあるならば、速やかに公表してもらいたい。