代々木上原のイタリアン「Casa Vecchia(カーサヴェッキア)」でいただいたミネストローネの美味しさに感動して、シェフに作り方を教えていただいたものです。

(その後、料理王国か料理通信にもレシピが掲載されましたが、バックナンバーが見当たらず、思い出しながら掲載します。)

 

 

スープというと、鶏などの出汁をベースにするものが多いですが、こちらは野菜のみの旨味で作る、イタリアの家庭料理です。オリーブオイルでじんわり野菜の美味しさを引き出して完成する、フレッシュ感のあるスープで、煮込む必要はあまりありません。暑い季節にぴったりです。このスープとバケットで、豊かな夏の食卓になります。

 

具を大きくカットすると家庭的に。細かくカットすると上品なレストラン風になります。お店では全部手作業でカットされていましたが、私はちょっと手抜きして、玉ねぎ、セロリ、ニンニクはフードプロセッサーにかけ、ズッキーニとパプリカは手で5mm角くらいにカットしています。全部フードプロセッサーにかけると、作るのは楽ですが食べ応えが減ります。お好みでどうぞ。

 

仕上げに、モッツァレラチーズのスライスを浮かべて、トロッとしたところをいただくと、より美味しさがアップします。
 

【材料】5人分

⑴オリーブオイル…50㎖

 ニンニク……………4かけ

 玉ねぎ………………中2個

 セロリ………………1本

⑵ズッキーニ…………2本

 パプリカ……………2個(できれば黄色かオレンジ)

 塩………………………小さじ1/2

⑶トマト缶……………400㎖を2個(カットしてあるタイプが便利)

 *ない時は生のトマトで代用

 水………………………200㎖

⑷ケイパー……………大さじ1(軽く水で洗って塩抜きし、水気を切ってみじん切り)

 アンチョビ…………適量(4本くらい。包丁で叩いてみじん切り)

 こしょう……………適量

⑸モッツァレラチーズ…適量(あれば。食べる直前に薄くスライス)

 エクストラバージンオイル…適量

 

【作りかた】

モッツァレラチーズは薄くスライス。

それ以外は全て5mm角くらいのみじん切りにします。

 

①材料⑴を全て厚手の鍋に入れ混ぜ、弱火〜中火で炒めます。

 焦げないように気をつければ、あまり混ぜたりしなくて大丈夫。

②玉ねぎがしんなりしたら、材料⑵を入れ、下味に塩小さじ1/2を入れ炒めます。

③全体に油が回り、野菜が汗をかくようにじんわりと水分が出てきたら、

 材料⑶を加えます。

④10分ほど煮込んだら味を見て、材料⑷で味を整えます。

 *ケイパーは酸味、アンチョビは旨味と塩気を補います。

  アンチョビは塩気が強い場合もあるので、

  一度に入れずに様子を見て少しずつ入れます。

  もし塩辛くなってしまったら、トマトか水を足して調整ください。

 

【いただき方】

材料⑸のモッツァレラチーズを薄くスライスします。

器に温めたスープを入れ、モッツァレラチーズを少し鍋で温め、

トロッとしてきたらスープの上にトッピングします。

お好みでエクストラバージンのオリーブオイルを回しかけ、いただきます。

 

ケイパーとアンチョビの濃さは好みが分かれます。

小皿に入れて、足りない人は各自足すようにしても、食べやすいです。