遥かなる富士~富士登山競走への道~最終章その2 | みやみの『住めばmiyako』

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いつか沖縄で開業する日を夢見て、仕事に遊びに全力疾走中♪

つくばマラソン事務局への記録証送付をうっかり忘れそうになっていたみやみ@司法書士でございます。(かっきぃさん、ありがとうございます)

 

今回は安全に別大の記録証を使用。安全にというのは、ベストを出したはなももが「公認コース」だか「公認大会」だかの位置づけがイマイチわからず、というのと、くしゃくしゃすぎる記録証の読み込みが不安だったから。


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とはいえ、こちらが、くしゃくしゃ記録証最高峰。あの嵐の1日を見事に表現した一枚w

  

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というわけで、富士登山競争レポ、続きます。

 

そして、レース当日。起床は5時半。

 

朝起きて、すぐに窓側に寝ていたかっきぃさんに外の様子を聞くと「雨っふってますね~」という回答。昨夜までは一瞬、曇りマークになっていたのに、やはり山のお天気は直前までわからないものです。

 

この日は結局、山頂コースも打ち切りとなり、全員五合目までとなってしまいました。その悲報を受けたとき、この日のために練習をつんできた仲間の気持ちを思い、本当に悔しいだろうなぁと。きっと閣下も今年は特に、てっぺんで想いを伝えたかったよねショボーン

 

朝食を摂り、すっかりと雨支度をして、駅前のホテルを出たのが6時45分頃。

 

金鳥居まで10分ほど歩き、そこで7時スタートの山頂コースを見送ります。

 

まだかまだかとランナーを待っていると、横にいたご婦人が、「今日はあいにくのお天気ですねぇ」と。こんな天気、初めてじゃないかしら、と言うので、「毎年、応援にいらしているんですか」と聞くと、「あたしんち、ここだから」と、金鳥居の横の美容院を指さしました。


※画像お借りしました


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『ユミ美容室』

 

え、じゃあ、ユミさん?と聞くと、そうよ~、と笑うご婦人。その昔は看板娘だったのかなぁと(失礼)思わせる小柄なご婦人は、みたところ70代? 今回が69回目の富士登山競争、きっとこの大会とともに歴史を重ねてきたんですね照れ

 

そうこうしているうちに、先頭のランナーさんが。

 

やはりトップは松本選手。圧倒的な速さで駆け抜けていきます。

 

 

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先頭集団が過ぎ、しばらくすると、仲間の一番手はうっちーさん。ゼッケン№からして、圧倒的に速いことは予想されましたが、軽々と横を通過していきましたおねがい

 

それから、PDCAさん、Sさん、JUNさんを捉え、遠くにmieさんもキャッチ。「マキオさん!」とわたしの実名を叫んで通過したのは、書士会駅伝部キャプテンかな?ともかくも皆さん、よくもまあ雨の中、こんな坂を上ること(笑)

 

じゃあ、いってきまーす、とユミさんに挨拶し、スタート会場の富士吉田市役所へ。もともと人数の少ない五合目コースはちょっとのんびりとした雰囲気でした。

  

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全くやむ気配のない雨の中、少しばかりの軒先を見つけ、荷物をまとめて預り所へ。そこで、まゆりんさんとひらっとさんと遭遇。みやちゃん、大丈夫?と心配そうに熱を確認してくれたまゆりんさん。きっとまゆりんさんも走りたかったよねショボーン そんな複雑な感情を押し殺してそこにいてくれるまゆりんさんは、本当に優しくて強い。きっときっと来年、ぶっちぎりのの速さでフィニッシュしてくれるだろうな。

 

その後、トイレに行くと長蛇の列でしたが、女子専用はとても空いていて待ち時間ゼロで入れました。

 

スタート前いつもの場所で。一応も風邪っぴきらしく、重装備。(言えば言うほど仮病のようだ)

 

 

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整列したのは8時15分頃でしたが、もうすでにEブロックの真ん中より後ろよりくらい?

 

はしゃぐ三人。

  

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ダイスケ・ハナコさんの花子さんから熱いエールをいただき、8時30分、五合目に向かってヨーイのドン。

 

~神社まで

 

吉田市役所から神社までは緩い緩い傾斜の通常のロード。ここで時間を稼いでおかなければ取り返しがつきません。

 

市役所前の稀少なフラットの道を、渋滞に巻き込まれながらちょこまか進み、左折していよいよ富士山に向かって登り始めます。このへんまでは、かっきぃさんのすぐ後ろあたりに。当然やまいちさんは、気付くと見る影もありません(笑)

 

金鳥居までは最低でも9分以内に通過を、と閣下から散々叩き込まれていたので、通過タイムを確認すると7分台。悪くない悪くない、と思っていると右手に「ユミ美容室」のユミさんが。

 

少し前を行くかっきぃさんが元気に挨拶しているのを確認し、わたしも右に寄り、「ユミさ~ん!」と。

 

すると、ユミさんが、あ、ちょっと待って!といった仕草をし、けどわたしは止まるわけにはいかないので、手を振って過ぎ去ろうとすると、なんとユミさんが沿道を駆け出した!ポーン

 

どーも、「待って、待って」、と言っているようだったので、振り返りつつ上っていると、ユミさんの手に何かが? それを渡したがっているのか?

 

とっとっと、と三歩下がってユミさんに近づき、手を伸ばすと何やら渡された茶封筒。

 

何だろう、これ、お守りかな。きっと富士山の御札かなにか? ひとまず受け取り、「ユミさん!ありがとう!」とお礼を言い、ポッケへしまって再びザクザク。すでにかっきぃさんの姿は見えず。まあ見えたところできっと振り切られていたので良い言い訳ができたかなニヤニヤ

 

そして、ゆるゆると上り、神社へ。

 

実はこの頃、少し体調わりぃなぁと気づき始めてました。

 

全く想像つかないと思いますが、実はわたし、喘息持ちで(みなさん初耳ズキン耳)、風邪ひくと(めったにひかないけど)たまにその症状が出るんですね。

 

幼いころに比べると今は全然気にならない程度なんですが、息がね、詰まると言うか、肺に空気が届かなくなると言うか。

 

これまでの試走とは、明らかに違う感じの呼吸の苦しさで、これが風邪というヤツか!だから良い子は走っちゃいけません、なのか!とようやく納得しながら、だからと言って何ができるわけでなく、

 

ただ、目指すは、五合目。あそこまで登るんだ。

 

誰だってこんな坂、走ってりゃあ息苦しくもなるわ!喘息上等、かかってこいや!ヽ(`Д´)ノグルァ

 

そうそう、富士山はそうやって、いつでも人間(女子?)のココロを破壊していくのです(笑)

 

~中の茶屋まで

 

神社の給水でまず一休み。ここでレモンをいただいて、呼吸を少し落ち着かせました。

 

ここから中の茶屋までは、果てしなく見通せる、長い長い坂。大丈夫、イケル。あたし、ノボル。

 

何度となく走った長いロード。まだまだ雨は降っていましたが、ここからの走りを考えてレインコートを捨てて再びスタート。

 

歩くにはまだ緩すぎる、走り切るには長すぎる、自分のココロとの戦いだけのひたすら続く長い坂。

 

四度行った試走は、全てうんざりするほどの暑さだったので、今こうしてすぶ濡れになって走っている自分がにわかに信じられず、何度もあの眩しい景色を思い出しました。

 

楽しかったなぁ、とか、苦しかったなぁとか、そうそう、ここで歩いちまったなぁ、とか、

 

そんなこんなで気を紛らわせることができるので、試走はやっぱり行って良かったかな。走力は全く変わりませんがあせる

 

とりあえず、中の茶屋までは、歩かずになんとか完走。気付くと呼吸も落ち着いてました。(てか喘息じゃなかったんじゃねーの。←また仮病w)

 

いつもなら、ぐたぐた過ごす中の茶屋でも今回ばかりはささっと給水をし、いよいよ「もうここゴールでよくね?」の全くゴールではない馬返しに進みます。

 

(続く)

 

※ユミさんから受け取った茶封筒。ポッケの中で瀕死でしたあせる


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