最近、お客様を訪問していると
コンプレッサーのドレン水についての話を
することが多くなりました。
どうしてですかね?
環境に関する意識が高まっているからでしょうか?
コンプレッサーのドレン水に含まれる油の処理についてお話しますね。
コンプレッサーは、空気を圧縮することで様々な用途に利用される機器です。しかし、コンプレッサーを使用する際には、ドレン水と呼ばれる廃液が発生します。ドレン水には、コンプレッサー内部の潤滑油や空気中の水分や汚染物質が含まれており、そのまま排出すると環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで、ドレン水に含まれる油の処理方法について紹介します。油の処理方法には、大きく分けて以下の3種類があります。
- 物理的な分離法
- 化学的な分解法
- 生物学的な分解法
物理的な分離法とは、ドレン水と油の密度差や表面張力を利用して、油を分離する方法です。例えば、重力式油水分離器や浮上式油水分離器などがあります。この方法は、比較的安価で簡単に実施できますが、完全に油を除去することは難しいです。
化学的な分解法とは、ドレン水に化学薬品を添加して、油を乳化させたり、分解させたりする方法です。例えば、乳化剤や酸化剤などがあります。この方法は、高い除油効果が期待できますが、化学薬品のコストや管理が必要です。
生物学的な分解法とは、ドレン水に微生物を添加して、油を分解する方法です。例えば、バイオリメディエーションやバイオフィルターなどがあります。この方法は、自然環境に優しいですが、微生物の培養や維持が必要です。
以上のように、ドレン水に含まれる油の処理方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。コンプレッサーを使用する際には、ドレン水の発生量や性質、排出基準や予算などを考慮して、最適な処理方法を選択しましょう。
ドレン水の濃度の測定も可能です。
基準値を満たしていないものは排出してはいけません。
満たしていないものは満たすようにしてから
排出しないといけません。
測定および機器に関してのお問い合わせは
弊社までお問い合わせください。