注意


先月他界した愛犬について、供養を兼ねてブログに綴りたいと思います。

ですので、後半は『闘病』や『死』を含めた表現があります。辛い気持ちになられる方は、閲覧をご遠慮下さいませ。


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16年前の5月、私の誕生日にキミはやってたね。両親から私へのBirthday Presentだったのです。

ママの好みで『トイプードル(シルバーグレイ)』、ふわふわなコットンキャンディの様な子でした。


しかし当時の私は、もっと大きくてアクティブな犬種が好きだったので、非常に戸惑ってしまい

『気持ちは嬉しいけど座敷犬は苦手なので、明日にでも返してきて』

なんて両親に言っちゃったんだ。それが一晩、キミと一緒に居たら、可愛くて可愛くて手放せなくなってしまったの。この日から私たちは家族になったんだよね。そして、私はキミを『シェリー』と名付けました。理由は特になく、呼んだ時の音が綺麗だったから。


シェリーは女の子だけど相当やんちゃで、木製椅子の足はボロボロだったり、人の靴下やストッキングがあちこちの部屋に散乱。一度だけ、顔を噛まれたコトがあって、その時は大喧嘩したね。その時から、私との関係も変わり始め、腹を割った付き合いが出来るようになったんだよね。それからのシェリーは、すごく良い子で聞き訳もよくて。


ある日は、私に悲しいコトがありベッドで独りで泣いていると、横にピタッと寄り添ってくれて、時々顔を覗き込んでくれたよね。


また、ある日は脱走したコトがあったね。掃除で窓を開けていたら、脱兎の如く飛び出して、ママが急いで追いかけて行って・・・あの時は本気の家出だったの?だとしたら凄く悲しいな。いたずら心であります様に。


シェリーが来てから2年後、私は東京で一人暮らしを始めたんだよね。それでもね、シェリーのコトを想って、なるべく実家へのアクセスが良いところにしたんだよ。知ってた?


働いていたので、基本週末くらいしか会いに行けなかったけど、いつもいつも全身で喜びを表現してくれて、玄関まで迎えに来てくれたね。興奮し過ぎて、おもらししちゃう事も暫し・・・世間ではあれを、嬉ションって言うみたいだよ。恥ずかしいコト、暴露しちゃってごめんね。


月日は流れ2009年秋あたりからは、毎日のお散歩もだんだん短時間になってきちゃたね。白内障も進行してしまって、光と影くらいしか判断出来ていなかったのかな。それでも、

『散歩に行くよ~』

と声を掛けると嬉しそうに、リードを付けに近寄ってきたよね。


今年に入ってから、シェリーはどんどん足腰が弱くなってきたね。最後に家族で外出したのは、近くの芝桜を見に行った時だったかな。殆ど私が抱っこしてる状態だったけど、シェリーはクンクンと鼻や耳を動かしていたね。


そうだよね、目や足腰が弱っていても、他はまだまだしっかりしてるんだもん。芝生の青い匂いや白梅の甘い匂い、初夏の優しい風や他動物たちの匂いを楽しんくれたのかな。通る人たちに可愛い可愛いって言ってもらえたね、もうおばあちゃんなのに、シェリーは童顔で得してたと思うよ。


そして5月半ば、発熱が原因で動物病院で血液検査したところ、肝臓の数値が異常値になっていたね。相当、辛かっただろうに。緊急入院したって聞いたから、すぐに駆けつけたんだ。


動物病院の無機質な中で、左腕に点滴が付けられ寝ていたね。その姿を見たときには、自然と泪が出てしまったんだ。それでも気持ちを落ち着かせて、名前を何度か呼びながら、頭を撫でたら、シェリーは起き上がって少し尻尾を振ってくれたね。くんくんと甘えた声も出して。翌日にもお見舞いに行くと、昨日よりも元気になった気がしてさ、その姿に安心して、一時帰宅してしまったんだ。


23日の朝に、パパから連絡があったんだ。心臓が止まるかと思った言葉でした。


『深呼吸してから聞いて欲しい。獣医曰く、今夜持つかどうか。』


信じられない気持だったけど、急いで飛んでいったんだ。数日前に見たシェリーとは全く別の姿で、虫の息だったね。思わず声をあげて病院で泣いてしまった。両親と話し合った結果、慣れた自宅でシェリーのベッドで最期は看取りたいという、私たちの我儘で連れて帰ってしまったよ。


5日ぶりに自分のベッドに横になったね。片時もシェリーの横を離れるコトなく、名前を呼んで、優しく撫でて。今まで見たことがない、黄緑色の鼻汁が出てきた時は、ショックだったけど、呼吸が苦しくなるから麺棒で取ったり。舌を濡らす程度の水もストローで少しずつあげたけど、全く反応はしなかったね。逆に苦しかったりしなかったかな。


深い呼吸と浅い呼吸が、交互にやってきて、急いで両親を呼んだんだ。その直後、大きく目を見開いて、口をパクパクと5~6回、まるで私たちに何か言い残すかの様に。それから両手両足をピーンと、大きく背伸びするみたいになって・・・10時8分、神様の元に還って逝っちゃったね。


それからの私たちは、深い深い悲しみの沼に入っていくような感覚がずっと抜けないんだよ、もちろん今でもずっと。でも現実は待ってくれなくてね、火葬の予約や役所への登録抹消の連絡や、動物病院への連絡等・・・1つ1つ終わらせる度に、現実なんだなと実感したんだ。


25日夜に、籐のかごに入れて火葬場に連れて行ったね。シェリーがいつもベッドから見ていた庭の花々を摘み取ったんだ。フランス小菊が盛りで、バラやなでしこも入れてね。シェリーをイメージして、ブーケを作ったんだ。好物だった、ごはんにおかかをまぶしたのと、カルシウムビスケットも持ったんだ。それからアレルギー体質だったから、薬も入れておいたよ。


6時から葬儀が始まったね。お線香やお経が読まれた後、火葬場の扉が閉まる瞬間、倒れ込みそうになってしまったよ。あんな泣き方をするのは人生で初めてのコトです。1時間半して、その場所に戻ると、頭の先から尻尾の先まで、綺麗な状態で骨になっていました。担当の方が綺麗に並べ変えてくれたんだよ。仕事とは言え、非常に愛を感じてしまい、思わずお礼を述べてしまったよ。


最後の灰までも綺麗に骨壷に収めてね、再び我が家に帰って来たね。姿かたちは見えなくなってしまっても、私たちの心の中で、今度は永遠に生き続けてくれるんだよね。って理解してるつもりだけど、やっぱり会って抱っこしたいよ。


16年前の5月に来たシェリー、あれから16年後の5月にさよならしたんだね。丸16年間、本当にいろいろな思い出をありがとう。感謝してもしきれない程だよ。どう、お礼をしたらいいのかな。


今までの思い出も大切に、そして今のシェリーも大事に、シェリーを想っているからね。ずっと大好きだよ。