ここ最近時事ネタはできるだけやめようと思っていたのですけど、やっぱり野球ネタは大好物なので。
昨日のドラフト会議でのファイターズによる菅野投手指名はナカナカ論議を呼んでいるようです。
前から思っていたことですけど、
ドラフト会議はくじ引きじゃなくてウェーバー!
(メジャーリーグで採用されている方法 → Wiki )
てのが今日のblogの結論です(*^^)v
だいたい強行指名したファイターズは、事前あいさつには行っていないとのこと。
2011.10.28 スポーツ報知 「東海大・菅野、まさかの強行指名に涙 父は強い不信感…日本ハム1位」
「4月から指名を決めていたということでしたが、事前に指名あいさつは一切なかった。1位指名は光栄です。競合入札もルールにのっとってのことと理解しています。ただ、道義的にこうしたやり方は許されるのでしょうか。残念で仕方がありません」と隆志さん(父親)は強い不信感を口にした。
貢さん(祖父)も「事前に話がないなんて。そりゃないよ」と憤った。
事前にあいさつに行くと断られるからというのがその理由らしいですが、それじゃ子供っぽすぎ。
断られるのが怖いから何も言わないでおく、なんて、大人の世界じゃ通用しまへん。
やっぱ商売人なら事前に仁義を切っておくべきでしょう。
笑ってしまうのは今回のファイターズの指名はドラフト会議の趣旨にかなった勇気ある行動だと称賛されていることです。
もしもこの方法が称賛されるのなら、
補強についての経営努力はいらない
ということになってしまいます。
これなら、スカウトは不要だし、編成部長がスポーツ新聞でも見て前評判の良い選手を強行指名すればよいことになってしまいます。
ジャイアンツは、去年の12月に1位指名を明言し、さらにシーズン中にハラ監督の続投も決めています。
これは菅野サイドを安心させるだけではなく、ジャイアンツ自体もリスクを負った決断です。
菅野クンがドラフト前にケガしちゃってたら超ヤバかったですもんね。
今回のケースについては、ジャイアンツの努力と決断は報われなかったことになります。
まぁ、ジャイアンツにしても、他球団への無言のプレッシャーと、
ハラ監督の血縁関係に頼った「義理人情の補強方法」
はもう通用しないでしょうし、ワキが甘かったかもしれません。
ドラフト翌日の今日になって初めてファイターズは東海大へ。
でもヘンですね。お詫びに行っています。
2011.10.28 時事通信 「菅野指名「困惑させておわび」=東海大に指名あいさつ-日本ハム」
27日のドラフト会議で大学ナンバーワン右腕の菅野智之投手(東海大)を1位指名した日本ハムのスカウト3人が28日、神奈川県平塚市の野球部合宿所を訪れ、指名あいさつをした。
あいさつ後に取材に応じた大渕隆スカウトディレクターは、東海大サイドに配慮して「戦略上の理由とはいえ、強い驚きと困惑を与えておわびする」と述べた。
この日のあいさつでは、11月の明治神宮大会出場を目指して公式戦が残っていることから、同投手に部活動に専念させ、当面交渉に入らないことで双方が合意。
これも交渉術なのかもしれませんけど、指名行動だけはシビアだったのに、翌日になると妙にウェットなところが、やっぱりヘン。
これがウェーバー制であれば、菅野クンは無条件で去年の最下位チーム(ベイスターズか、ゴールデンイーグルス)に指名されていたでしょう。
これなら完全に戦力均衡。
めでたしめでたし。
中継するTV局なんていなくなるでしょうけど。
もうちょっと経営面のメリットを志向するのなら、指名&獲得即他球団に金銭トレードとかね。
経営が苦しいのであれば、超有名新人を獲得しておいて、それを高く他球団に売ってしまう方法です。
これなら20億円と言われる年間赤字の1/4くらいはすぐに「補てん」できてしまうでしょう。
ま、何かあったら親会社に援助してもらって、ユリユルな経営しかしていない日本のチームがこんな金銭トレードなんてしたらファンの支持は得られないでしょうけど。
プロスポーツに限らず、経営ってのは本来これくらいシビアなものでしょう。
FA資格取得までの年数をもっと短くしてあげる(現行7年。MLBは6年)はもちろん必須条件ですよね。