#586 ボランティアが準備すべきもの。 | ダイビング&バイシクル!
例によって、たまたまジブンが見かけたことを、「知ってる?知ってる?」といいふらすだけのこのblog。


こんなニュースを見かけたら、つい取り上げたくなっちゃいます。



2011.6.16 47News 「保険の支払い申請相次ぐ 震災ボランティアでけが」


東日本大震災から3カ月が経過し、ボランティア活動保険の支払い申請が相次いでいる。
損害保険会社によると、16日までの申請は少なくとも計約260件。
骨折などの重傷例もあり、ボランティアの受け入れや支援を行う全国社会福祉協議会(全社協)は
「危険な重労働もあるので、防じんマスクや底の厚い長靴などを用意して」
と注意を呼び掛けている。

 全社協は被災地に向かうボランティアに対し、全国の社協窓口などを通じて傷害保険の一種であるボランティア活動保険への加入を促している。
出発前に加入すれば、被災地への往復の道中も保険の適用対象となる。



ボランティアに行こうかなーと思っておられる方が、けっこうググッてこのblogにお越しになるケースが増えていますので、改めて。

宮城県と福島県の2回しかボランティアしていないワタクシが言うのもナニですけど、実際の作業では充分予想できたことかなと思いました。


震災復旧ボランティアの準備については以前にこのblogでも書いたことがあります。

2011.5.11 #555 準備。~GW牡鹿半島ボランティアレポート③


この時必要だよって書いたのは、次のとおり。

1.防塵マスク

2.ヘルメット

3.ゴーグル

4.踏み抜き防止中敷き




この中で全員が持ってきているのはマスクくらい。


しかも防塵マスクじゃなくて普通のヤツ。


マスクは臭いを防止するモノだと思っていたら大間違い。


粉じんのためです。


震災からかなり時間が経ってきていますけど、ガレキの処理はまだまだ。


コワイのは粉じんを吸い込むことです。


いわき市に伺うにあたって、参考にさせていただいた「任意団体 救援ボランティア東京」のblog(2011.6.14)にもこのような記載があります。


【!注意!】
現地は砂塵が舞っています。 マスクをせずに作業をして、悪性の肺炎を引き起こすケースがありました。
海からの砂には有害物質が含まれている可能性があり、また倒壊家屋のアスベスト問題もあります。
作業時は必ずマスクを着用(防塵用が望ましい)してください。
作業終了後は、作業をした服を脱いで袋に入れて帰り、帰宅後はすぐに洗濯をしてください。



確かに。


臭いはよっぽどひどくなければ慣れます。


それにマスクでは臭いはシャットアウトできません。


今回いわきに伺うときに、活性炭フィルター入りの防臭マスクを用意していきましたけど、臭いについてはあんまり変わりませんでした。

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確か千円はしないくらいだと記憶しています。


それにいわき市の作業は雨上がりで、湿っていたこともあって粉じんは舞っていませんでした。



ヘルメットも用意しているヒトは少なかったです。


持っていないヒトは1コ買っときましょう。


自宅に置いておいても防災用として使えるし、これからの季節は作業中に帽子がわりにもなりますし。




でもね。


これは持っていくのはかさばるし、ジブンを含めてかぶることに慣れていないヒトはなぜかかぶろうとしない傾向があるみたいです。


ま、気持ちはわかりますけど。


でもね。


やっぱり足場とか突起物の多い場所では、ワタクシも何度かヘルメットをぶっけしちゃいました。


ちなみにワタクシはスポーツバイクに乗るので、自転車用のメットをかぶっていました。

$ダイビング&バイシクル!-met いかにも疲れた顔してます^^; ま、こんときは全身筋肉痛でしたけどね。

自転車用メットって、微妙にキノコみたい?ですけど、そもそも大汗かくので通気性を良くするためにスリットがたくさん入っているので汗も飛びやすいです。

作業用のヘルメットだと、だいたい¥1,000から¥3,000くらい。

ワタクシがかぶっているヤツはmade in USAでだいたい¥6,000くらいだったかと。

ヘルメットでダイジなのは重さですけど、作業用ヘルメットだと安いヤツで400g以上。

ワタクシの自転車用は確か300g程度かな。




ゴーグルはコンタクトしているヒトは必須でしょう。


ワタクシは3年半くらい前にレーシックしたので無問題。


ホントは花粉症用グラスみたいのは持って行ってほしいのですけど。


あ、それに目薬も一応用意しておいて良かったモノのひとつです。




踏み抜き防止中敷き はホントは最もタイセツ。

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だいたい¥1,000~¥1,500くらいかと。



石巻にボランティアに行ったヒトで、作業開始していきなりクギを踏み抜いちゃったヒトを知っています。


応急措置を知っているヒトがいたので、破傷風とかにならずに済みましたけど。


そのヒトは予定していたガレキ撤去の作業につくことができませんでした。


最近はボランティア組織もしっかりしてきたので、中敷きが無いと作業をさせないところもあるくらい。





良く言われますけど、ボランティアは自己責任。


それは装備も同じです。


ジブンで揃えておく必要があります。


それに作業環境は、特にホワイトカラーのリーマンにとっては想像を超えるものがあります。


悪いこと言わないから、装備だけは充分に装備していきましょう!






最後にボランティア保険についてもちょっと。

$ダイビング&バイシクル!-bora

ワタクシもモチロン加入してます。


普通の障害保険だと地震は免責ですけど、ボラ保険は天災も補償してくれます。


これを用意しておかないと作業を断れることがありますのでご注意を。


ま、現地で申し込むときにも加入できますけど。