昨日球場の改修ネタをネット上で拾っていたときにちょっと気になる記事を見っけましたので、ここぞとばかりにご紹介。
2011.4.12 神奈川新聞 「契約なき球春開幕、ベイと横浜スタジアム いまだ使用契約結ばず」
横浜ベイスターズは本拠地・横浜スタジアム(横浜市中区)で開幕戦を迎えるが、同スタジアムとの球場使用契約が、いまだ結ばれていないことが11日、分かった。
昨年の「身売り騒動」では、高額とされる使用料が交渉のネックになったとされる。
震災の影響で開幕は例年より半月遅れとなったが、球団、スタジアム双方の思惑が合致せず、前代未聞の「未契約」状態でのシーズンインとなった。
ベイスターズと同スタジアムは、昨季が10年契約の最終年だった。
双方の関係者は昨年末から契約更新の話し合いを重ねてきたが、「年内いっぱい」「3月末までに」と先送りされて結論をみず、ついに開幕日を迎えてしまった。
最大の争点は契約年数。球団側は当初から「単年」での契約更新を主張し、スタジアム側は「複数年」を要求している。
交渉過程で見え隠れするのが、球団の親会社・TBSホールディングスの存在だ。
(後略)
今シーズン終了後に球団を売却したいTBS。
ベイスターズの経営権が他に移ってもフランチャイズは移転してほしくない横浜スタジアム。
まぁどちらの主張もわからなくはないのですが...(>_<)
球団経営の熱意を失っているTBSと、移転や拡張といった抜本的な改善を考えようともしない横浜スタジアムじゃあ、どっちもどっち感ありありですね。
既得権益にしがみつくスタジアム側と、他に出ていく勇気も覚悟もない球団との、「なれあい」がかんじんの球場の賃借契約はないけどゲームだけは開催するっていう。
このへんの矛盾が今回の報道で表面化したようです。
去年の売却騒動でネックになったのは球場問題でした。
リクシルは、球場についてはフリーハンドを得たかった。
それに対して、なぜかTBSはOKしなかった。
球団経営が上手くいく前提条件として、球場も一括して管理して、広告収入や物販収入も得る必要があることはくりかえしこのblogでも述べてきたことです。
逆に言うと、身売り報道が出たベイスターズとスワローズはどちらもただの賃借契約。
その両球団が経営上の最大のリスク要因を取り除こうとしていないことはフシギです。
節電のためにナイターが禁止されたスワローズは神宮の優先使用権を持っている大学野球にアタマを下げて日程を調整してもらう始末。
2011.3.25 デイリースポーツ 「ヤクルト 神宮デーゲームへ大学側に直接嘆願 」
おまけに神宮球場の使用契約は1年単位。毎年更新しなければなりません。
だからでしょうか。横浜と神宮は、他の球場に比べると立地はバツグンなのに、設備はとっても貧弱なまま。
東京や横浜の野球ファンはホント不幸せ(>_<)
これじゃあ野球ファンが減るのもムリないかなと思ってしまいます。
頼みの綱?の東京ドームについても、経営面で先行きが危ぶまれています。
それについてはまた今度。