ポイントはいつもの伊豆海洋公園 (IOP)。
伊豆はあまり揺れなかったのですが、それでも津波注意報がでている間はクローズでした。
今でも伊豆急は特急踊り子号が運休中(>_<)です。
だからでしょうか。最高気温18℃と、春いっぱい状態のとても良い

閑散としていましたね。
ダイビング・ショップ(ダイブ・ドリーム)に来たダイバーも我々夫婦を入れてお三人様だけ

年中無休のショップですけど、やはり震災の翌週1週間は休業に追い込まれていました。
オーナーによると、
「このままだとこのあたりのダイビング・ショップも閉店するところが出てきそうです。」
ですと(>_<)
津波や原発事故と海にまつわるニュースはみんなの心を暗くしています。
でも、伊豆の海はいつも以上にワタクシたちを歓迎してくれました。
春というと、プランクトンが増えてくる時期。
その分、冬のような澄んだ海はキタイできないのがフツーです。
今日は陸上とは違って、冬のきれいな海が戻ってきてくれていました。
やっぱり透明度の高い海には癒されますねー。
ま、その分水温も真冬なみ(>_<)
海は季節の移り変わりが陸に比べてざっと2カ月遅れ。
海はまだまだ冬状態ではあります。
Dive No.572(2011.4.2 伊豆海洋公園 砂場)
in 10:30 → out 11:02(32分)
最大水深 21.8m
透明度 15~20m
残圧 200→50Bar
水温 14℃

砂場の海底22mに降りたら、いきなりエサが通りかかるのをじっと狙っているギョロ目。
メイタガレイです。
ちょっかい出すと、イヤそうに泳ぎだします。
目しか見えていないのですけど、全長は20cmくらいもあったでしょうか。

ヤマドリです。
背中の青い斑点は婚姻色といって、これで♀を誘います。
近づきすぎたせいか、ひれを立てて威嚇してきています。

ミガキボラというホラ貝の仲間が交接していました。
春は恋の季節

Dive No.573(2011.4.2 伊豆海洋公園 一の根)
in 10:30 → out 11:02(32分)
最大水深 21.8m
透明度 15~20m
残圧 200→50Bar
水温 14℃

他のサカナの身体についた微生物を食べてくれるクリーニング・フィッシュ、ホンソメワケベラです。
だいたい他のサカナと一緒にいるので、こうやってひとりでいるのはちょっと珍しいかな。

ニシキウミウシ。
伊豆にいるウミウシの中ではおっきいほう。
これで体長は5cmくらいでしょうか。ちょっとデブでした。

ボラの回遊が始まっていました。
伊豆ではボラは春と秋に回遊します。
昭和中期ころまではこの季節には漁師が住みこみ、ホラ貝や旗を合図に出漁したそうです。
江戸時代には取ったボラを江戸城に献上したというハナシを聞いたことがあります。
今日の回遊はちょっと数が少なかったですね、でもこれも春の訪れを告げる伊豆の海のイベントのひとつです。
伊豆海洋公園の上にある伊豆四季の花公園から撮った写真です。
赤いマーキングがEntry&Exitの場所です。
オレンジのマーキングが1本目に潜った砂場ポイント、紺色のマーキングしたエリアが2本目の一の根ポイントです。
一の根の向こう側には二の根ポイントが広がっています。
一の根、二の根ともに、4,000年前に噴火した大室山の溶岩がここまで流れてきて作られたものです。
この溶岩によって作られた複雑な地形にたくさんのサカナが棲んでいます。
最初アップしたときは、このあと熱海の和食処でお聞きした観光地を襲った震災の打撃について書いていました。
でもあんまり長いblogになってもいけないし(いつも長いけどm(__)m)。
このテーマについては日を改めて。