
番組の紹介記事にはこのように書かれていました。
2010年8月に「人間活動宣言」をし、2010年いっぱいで音楽活動を一時休止した宇多田ヒカル。
今回、活動休止前に最後の地上波テレビ出演で、宇多田ヒカルの等身大の姿を紹介する。
番組では、最新のスタジオパフォーマンスと、横浜アリーナで行われた最後のライブから、よりすぐりの歌唱を紹介。
また、かねてから親交があるクリス・ペプラーとの対談で、現在の自身について語る。
最近とみにNHKの番組を真剣に見る機会が増えたように思えます。
それはNHKの番組作りの丁寧さ、奥深さも大きいと思っています。
決してオヂサンになったからではありません(と思いたい^^;) 。
この番組も、最近のNHKらしい奥の深い良い番組でした。
ムカシのNHKでしたら、土曜日の夜9時みたいなプライム・タイムに、彼女のようなまだ若いポップス系の歌手だけで50分の番組を作るなんてなかったことでしょう。
その意味でもこの番組は最近のNHKのスタンスの変化を表しているのかもしれません。
ライブは5曲。
初期の"First Love"から最新ベストアルバム"Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2"に収録されている"Goodbye Happiness"までじっくりと見せてくれます。
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横浜アリーナ2Daysライブのリハ風景まで。
そしてインタビューでは、なぜ活動を休止するかについて彼女自身から聴くことができました。
何をするのもすべておぜん立てができていて、このままではスタッフやマネージャーがいないと何もできない自分に気がついた。
これからは、ヴォランティアなどいろいろな境遇のいろいろな国のヒトと触れあいたい。
海外でのヴォランティア活動というのはかなり新鮮でした。
それに、インタビューを聴いていて、彼女がかなりしっかりしたコトバを話していることにも気がつきました。
デビュー当時は何か帰国子女が英語で考えて、それを日本語に翻訳して話しているような不自然さがあったような記憶があります。
特に敬語系がメチャクチャで、彼女と接していた年上の人たちはかなり「ムッ」とするだろーなーと感じていました。
15歳でデビューした宇多田ヒカルサン(wiki)も、もう27歳。
19歳で卵巣腫瘍による摘出手術、そして結婚&5年後に離婚。
普通の20代の女性の何倍もの経験をして、きっちり成長したんだなと。
仲良しのクリス・ペプラーサンによるインタヴューでは、
"Goodbye Happiness"のPVは彼女自身が監督して制作したこと、
U.S.でのライブハウスツアーで、改めてライブの楽しさ、重要性を再認識したこと、
などここにきて新しいことに取り組んでいることを知りました。
にもかかわらず活動休止。
最後まで、なぜ休むのか理解しづらかったことも確かです。
あのスポットライトの快感、そして自分が表現したいことがまわりから評価される快感は中毒性のモノで、カンタンに離れられるモノではありません。
それでも休もうと思ったのは、きっと今の彼女を導いている誰かが、彼女に強い影響を与えているのかもしれないな。
ひょっとしたら新しい恋を育てているのかもしれないですね^^;
ま、2009年の終わりごろにそれまで2年くらいお付き合いされていた8歳年上の日本画家サンの影響なのかもしれません。
2010.1.27 産経ニュース 「宇多田ヒカル、年上画家と“スピード破局”」
始めて企画、演出したこのPV。
今の「宇多田ヒカル」を表現したとインタヴューで答えていました。
"Automatic"をイメージさせるシーンもあったりして、ナカナカ楽しめました。
でも歌詞はけっこうセキララ。→歌詞はコチラ(Uta-Net)。
PVの彼女の明るい笑顔にだまされてはイケマセン。
別れたカレのことがまだスキなのかな、
デビュー以来のことを振り返っているのかな、
とか考えながら聴いていました。
ぜひ歌詞を読みながら歌を聴いてみることをオススメします。
この番組、1/23(日)前1:15~2:04 (22日(土)深夜)に再放送されます。
見逃した方はぜひ。
特に宇多田ヒカルファンじゃなくても見ごたえのある番組だと思います。