日本のプロ野球のゲームが、U.S.のスポーツチャンネル"ESPN"で今週のベストプレイとして紹介されたのです。
広島・赤松の大キャッチに海外「日本人は全員忍者」
4日に広島・マツダスタジアムで行われた広島-横浜戦の5回表、横浜の村田修一がセンターに打ったホーム..........≪続きを読む≫
カープの赤松外野手が、ほとんどスタンドに入っているホームラン性の打球をスーパーキャッチしたのです。
それはそれは見ごたえのあるスーパーキャッチでした。

YouTubeにもアップされていました。
http://www.youtube.com/watch?v=ABeezd3EBRc
と思ったら昨日8/22のゲームでは同じカープの天谷クンがこれまたフェンスに上ってホームランをキャッチ。

ちょっと目測がずれて腰が引けてるみたいに見えますけど、やっぱりスーパーキャッチです。
まるでイチローみたいだなー、と思ってYouTubeを見ていたら、ありました。
イチローのスーパーキャッチです。
カープの二人も「狙っていた」とのことですので、 「すげーなー」のヒトことですけど、 「やっぱイチローはスゲー!」とか思っちゃいました。
でも、両方の動画を見ていて気がついたことがあります。
「フェンスがやわらかい」
「外野フェンスが低い」
ことです。
メディアではプレイのことばかり報道してますが、こんな大盛り上がりプレイは球場の構造が産んだモノであることを報道はしてくれません。
最近の球場はみんなフェンスのラバーがとても厚くてやわらかくなってきています。
だからスパイクでよじ登りやすくなってきているのですね。
このことは選手も言っています。
【Sports Watch】驚愕のスーパープレー、その裏側に球場の秘密
今月4日に行われた広島×横浜の一戦で、横浜・村田修一が放ったセンターへのホームランを、広島・赤松真人..........≪続きを読む≫
ちなみにマツダスタジアムのフェンスのラバーの厚みが18cmあります。
このへんは知る限りでは甲子園が最も安全で、25cmもあったりします。
じゃあ外野フェンスの高さはどうだろー?
ちょっと気になるとつまんないことでもつい調べたくなるワタクシ。
調べました。いろんな球場の外野フェンスの高さ。
日本プロ野球本拠地野球場比較一覧
赤松クンがスーパーキャッチしたのは広島のマツダスタジアムです。
この球場の外野フェンスの高さは
2.5m
です。


シアトルのセーフコフィールドのフェンスはやっぱり2.6m程度でした。

全体に日本の球場はフェンスが高いです。
東京ドームは4m、福岡yahooドームに至っては5.8mです。

フェンスが高いトコはドーム球場のような多目的スタジアムが多いです。
こういった球場は器材の出し入れのためにフェンスにゲートが切ってあります。
そのためにフェンスを高くしておかないといけないようです。
あと人工芝がほとんどのグラウンドはボールがよくはねます。
するとフェンス際でワンバウンドしてスタンドにボールが入ってしまい、エンタイトルツーベースになってかなり盛り下がってしまいます。
広島のマツダスタジアムは天然芝だからそんなことを考えなくてもよいのですね。
それにムカシよくタイガースファンがグラウンドに乱入する事件が多かったので、フェンスを高くすると乱入が少ないという理由もあったことが想像されます。
ちなみに甲子園は3mの高さがあります。
ここまで書いたらもうおわかりっ?
日本では球場の都合とファンのマナーが
スーパープレーを起こさせないようにしていたワケですな。
これって日本のスポーツ観戦のレベルが低いことを表しています。
もっと見る方も成熟すれば、フェンス際の外野手のギリギリのプレーを見ることができるようになるのです。
さっきセーフコのことを書きましたけど、U.S.では一部を除いてフェンス高は標準的に2.6mとされています。
それにほとんどが天然芝。
U.S.ではこんなプレーが面白いことをちゃんとわかってるみたいです。
バッターが打ったボールがどこに行くか、それを野手がどんなふうに守るか。
ドキドキする瞬間です。
こんなドキドキがもっと増えれば、野球の人気も、もっと盛り上がると思うのですけど。
もっと野球のことをよく知っている、もっと野球がスキなファンや球場設計者が出てきてくれることを待ちたいと思います。