お店もお休みのところが多かったり、微妙に電車や都内の道路も空いていたり...。
でもお盆とかG.W.とかって、日頃忙しくしているヒトに実感のわくモノなのかなー、と思ってみたりしてます。
たまたまジブンが見かけたことを、「知ってる?知ってる?」といいふらすだけのこのblog。
web上で今日もちょっと気になるレポートを見つけちゃいました。
デフレ脱却を妨げる社会構造 - ロバート・アラン・フェルドマン - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)
8月11-12日付の日経1面に『デフレとの戦い-日銀とFRB』というコラムが掲載された。この機会に..........
このむずかしそーなレポートを書いたのはこのヒト、 Robert Alan Feldman, Ph.D. です。

いかにもドイツ系っぽい名前の顔つきですねー。モルガン・スタンレーMUFG証券の役員です。
このヒト、日本に留学経験のあるという点でエコノミストとしては貴重な存在ですね。
日本が特に特殊とは思いませんけど、それでもやっぱり日本のことをよく知っていてくれるヒトはダイジです。
ワタクシが引っかかったのは、「デフレ脱却を妨げる社会構造」というタイトルです。
実はワタクシは、以前からデフレじゃダメダメ、インフレ気味じゃないと、ってな意見をプッシュしています。
デフレだと、
値段が下がる
→売上が落ちる
→利益も落ちる
→でもシゴトは減らない
→忙しいだけで給料が上がらない
→おカネがないからモノを買わない
→モノが売れない
→また値段が下がっちゃう...(>_<)
ってゆーふーに、いわゆる「デフレスパイラル」状態になって、ちっとも面白くないことになります。
やっぱ少しでも物価が上がっていかないと、右肩上がり成長にはならないんですよねー。
シゴトも増えないし、と。
なんで、「デフレ」って単語にはピッピッと反応してしまうワタクシなのです。
さっそくレポートを読んでみました。
このレポートのキモかなと思ったのはこのフレーズ。
「デフレは、日銀が選んだものというより、デフレを好む人が多く、嫌う人が少ない、民主主義国家の日本社会が選んだ、という可能性もある。
デフレを好む人は誰かというと、景気が悪くなっても名目収入が安定的に入り、物価が下がれば実質収入が上昇する人の事である。即ち、年金生活を心配する高齢者である。」
「デフレを嫌う人は、年金、医療費などを支払うために財政赤字の請求書が回ってくる若者である。」
「都道府県間の一票の格差が高齢者を過剰に代表するならば、既にあるデフレ嗜好がさらに強まる。」
「日本の議会は高齢者を過大に代表し、若者を過少に代表している。
デフレ嗜好の高齢者を過大に代表する国は、中央銀行に対して、デフレ脱却の優先順位を高くすることはないだろう。」
毎月定額の年金をもらっていて、ムカシ貯めこんだ預金をダイジにしているご高齢のヒトたちにとってみれば物価が下がっていく今のデフレは良いことなのでしょう。
そんなヒトは選挙にもよく行くし(ヒマだし)。
また1票の格差は高齢者が多い地方におトクになっていて、若いヒトが多い都市部にはソンな状態はいつまでたっても直んないし。
こないだの参議院選挙だって、イナカ(失礼)の1人区はほとんど自民党でした。
でも人口が多い都市部では民主党は、タクサン票を取っていても、そもそも議席数が少なくしか配分されていないからみんな落ちちゃう。
だから民主党は得票数ではイチバンなのに、議席数で見ると大敗ってことになっちゃう。
だから老人が有利なままだと、日本はいつまでたってもインフレに向かわない、とゆーことをロバートクン(トモダチかっ!)は言ってるワケです。
でも、いつまでたっても給料が上がらないんだったら、これから年収を増やしていって結婚したり子供を育てたりしていかなきゃならない若いヒトにはこれでは困ります。
ま、このレポートで書いていることは、マクロ経済学ではキホンと言われていることばかりですけど^^;
インフレになれっ!って言ってるヒトはみんなこんなことを言ってます。
カツマーこと勝間和代サンもその一人ですね。
問題だなーと思っているのは、実際に困るはずの若いヒトにこういった自覚があるかどーかギモンだからなのです。
勉強もしない、新聞も読まない、社会に関心もない、選挙にもいかない...。
そんなことって、結局ジブン自身に降りかかってくるんですよね。
ジブン自身の教養や知的レベルを上げていかないと、年長者には勝てないのに...。
今のままじゃお年寄りの言うがまま状態になっちゃいますよっ!
って声を大にして言いたい!
若いヒトたちと、お年寄りの間に挟まれている中間層であるジブンは強く思うのでありました。
お盆のおヒマな時期にこむずかしいことを考えてみるのも良いのでは?
ワタクシは、この週末も、またまた伊豆でダイビング&花火大会です。
それでは良いお盆休みを。