
朝から「たまねぎスープ」でほっこりしているまさとん。です。

これはお湯を注ぐだけですけど、けっこうおいしいっす。
これだもの↓

さて。
今日はブックレビューです。

伊藤健太郎サンって、東大科学哲学専攻のMasterというキャリアから見てもおわかりとーり、いわゆる哲学者です。
この本については11月6日のにgoo blogで書きました。
やっとこ読み終わったワケです。
元々、
「恋愛は続かないが、片思いはなぜ長続きするのか」
についての解を知りたくて手にとった本です。
その点については明快に説明されていました。
なんでも、
恋愛をすると脳の中に覚醒剤成分PEA(フェニルエチルアミン)がハイな気分と活力を与えてくれるとか。
でもPEAの分泌は長く続きません。
恋愛は3年しか持たないと言われるのはそのためだそうです。
この恋愛による強い刺激が弱まると、恋が第2段階に入ります。
そこで、今後はエンドルフィンという脳内麻薬物質が登場します。
これのおかげで恋人たちは平和なキモチになり、パートナーに深い愛情を感じる安定期が始まります。
以下本文を引用しますね。 赤字部分は本の中でも赤字で強調されている部分です。
この段階では、
愛する人と一緒のときは満たされますが、離れると麻薬禁断症状と同じで、強く相手を欲するようになります。
二人が恋い焦がれあうのは、恋は麻薬だからです。
(中略)
麻薬は常用すると、効き目が薄れてしまいます。
恋の麻薬も毎日使えば、効果は半減。
パートナーへの愛着は時とともに薄れ、思い出と色あせるのです。
(中略)
反対に、
片思いはなかなか消えません。
好きな人と結ばれればエンドルフィンの力で救われますが、一緒になれないのですから、麻薬が少しも与えられないのと同じです。
常に「君がほしい、手に入らないなら100回死んだほうがマシだ。」という、禁断症状に悩まされるのです。
この全身が炎に包まれてしまう激情は、人によっては3年、5年たっても消えません。
恋は障害が多いほど燃えるのは、脳内麻薬が手に入らないために禁断症状ばかり強化されて、ますます相手を求めてしまうからです。
なるほどねー、てなカンジですね。
ずっとこのあたりの本を読んできましたけど、改めて人間というものの仕組みの「よくできた感」には感心させられるばかりです。
くりかえしですが、この本は哲学者が書いています。
だからでしょうか。
読後の感想を言うと、
「ナニを言いたいかよくわからん(>_<)」
でした。
相変わらずみもふたもないですが、Amazon読者レビューを見ても、イチバン評価が低い☆ひとつが39レビュー中22人もいました。
これが「チューボーですよ」だったら番組にならないかも

この中にもありましたけど、適者生存の法則の解説書としては分かり易いです。
それに、初歩の哲学書としてはいいのかな、と。
でもそれ以外はさっきの結論になってしまいます。
ちなみに商品説明にはこのようにあります。
「もっと自分らしく生きたい」「何のために働くのか」この満たされない心は、どこからくるのか?
「自分をダマすのはやめて、自由に生きよう!」「愛は4年で終わる」「男の活動の全エネルギー源とは」「男の脳が美人だと感じる女性」など、科学哲学の視点からコミカルに語る。
心から充実した人生を歩むヒント満載の1冊。
...で。
実はヒントはあんまり書いてなくて

表現はとてもわかりやすくて、あっというまに読めてしまいます。
でもね。


なにしろページを開くとこんなカンジ。

こんなに字が大きかったらねぇー...
「恥ずかしいっしょ(>_<)」
ハナシがそれました...
興味深かったのは、哲学の観点から話しているのに、生物学との境目がとても低いことでした。
いいかえると、人間の子孫を残そうとする本能的な行動を哲学的観点から述べているのです。
まぁ元々哲学と科学はほとんどごっちゃになっている時期が長かった学問ですから、とくに不自然ではないはずなのですが、このふたつが完全に分かれている現在にあっては、アプローチが面白いと思わせるものがあります。
どうやら、最近の哲学者は、ムカシのように生物学に関する知識も要求されるようですね。
ベンリなもので、Amazonでは本の目次も見ることができます。
実はこの本でもうひとつははぁーんと思ったフレーズがありました。
浮気をしてしまう心理です。
これについては、折に触れてまた
