7月15日の夜、彼さんが泊まりに来ました。


私の記念日(前回日記参照)として、

すき焼きを一緒に食べて、

日中の体力仕事の疲れからかすやすやと眠りについた彼さんの腕の中で過ごしていた夜中に急激な腹痛に襲われました。


それはもう本当に突然で、

慌ててトイレに駆け込むとひどい下痢の症状でした。


胃もキリキリと痛みだし、直感的に『食中毒かも!』と焦りつつ、

トイレとベッドを何往復もする私。


さすがに彼さんも気づいて寝ぼけながらも「大丈夫?」と声をかけてくれます。


一緒に食べた夕食が原因だったら彼さんも大変なことになるかもと思って聞いてみると全く何も無い様子。


となると、何が原因かと横になりながら考えを巡らせていると、

彼さんがお腹に手を当ててくれました。


痛むところにじんわりと広がる彼さんの手の温もり。


ぽかぽかして、温かくて、癒される。



徐々に痛みや苦しみがすーっと和らいでいきます。

気がつくとうとうととするようになり、

目覚めた頃にはお腹の痛みは引いていました。



翌朝、出勤した彼さんにお礼のメッセージを送った時に、


『俺がお腹痛くなった時、

 日向夏さんが同じことしてくれて、

 日向夏さんの手が温かくて気持ち良かったから同じことしただけだよ』


と返事をくれました。


確かに私は大切な人が何かに苦しそうな時は、

そっと手を置く『手当て』を行います。


看護学校で一番初めに習った看護概論&実習が『手当て』でした。


看護とは、病に苦しむ人に手を当て、様子を見ていくこと

(違っていたら御免なさい)


それ以来実践し続けていますが、

自分が手当てを受けることはほぼありませんでした。


だからこそとてもも嬉しかったのです。



ちなみに3年前の脳梗塞発症時、

当時お付き合い始めたばかりの遠距離恋愛中の元彼さんは、3日間連絡できずようやく連絡できた直後のメッセージは酔っていたとしても『今日の下着の色は何色?』と人間性を疑うものでした。

(それが原因でそのまま会わず別れました)


結婚していた頃、

ノロウィルスに罹患して苦しむ私は41℃の高熱になり救急搬送をされた時

救急隊員の人が当時の旦那さんに事態を説明して搬送先の病院に向かうように伝えても、

『会社の上司と飲み会だから』と行って来てくれず搬送先の病院で一晩明かして帰宅するまで顔を出すことはありませんでした。

(それも離婚原因の一つです。)


病院のベッドで一人過ごす時間はとても悲しかった思い出しかありません。



思い返せば、

彼さんと付き合い始めて、

帯状疱疹の痛みで時間外受診をした際も夜中に駆けつけてくれたり、

適応障害で仕事を休み始めた時も泣き出す私の頭をずっと撫でてくれてました。


私の人生の中で、

病めて苦しい時そばで包んでくれた人と言っても過言じゃありません。


改めて、大切でずっと一緒にいたい人だと感じました。



絶対に忘れたくない記憶と想いをここに。