アラカン『おひとりさま』修行中

Yuki姐 です

 

好日の日々をノンフィクション

(多少の脚色はアリ)

で記録しています

 

時々、愛犬…

たまに経過観察途中経過…あり

 

****

 

2020年9月〜2021年9月までに

起こったコト

(主に『膠原病』『乳がん』との生活)

の記録

前癌後日々是好日

〜59歳怒涛の1年〜

 

 

 

 

結果は無事に進級!だった。

 

 

ちゃんちゃん。

 

 

 

面白くない…それじゃ。(でしょ?)

 

 

 

相変わらず我がT先生…ステキに面白い。

 

 

 

 

 

 

呼ばれて入室。

 

 

Y「こんにちは〜」入室してT先生の視線が私を捉えた時に『仁王立ち』

 

そしたらすかさず…

 

T「荷物はそこで、どうぞ。」と椅子をすすめられた。…おっとっと。

 

 

なにも言わずに席に着く…それを待って

 

 

T「どうですか?体調は…あれ?メガネ変えた?」

 

(あれ?このメガネT先生は初見?)

 

Y「はい。変かな?」

 

T「ううん。でも変えたんだなぁ…と思って。」…おっとっとっと。

 

 

Y「…(マスクの下でニンマリ)体調は、がん患者だと言うと『嘘だ!』と言われるぐらい元気です。」

 

 

T「そう?再発は、してなかったよ。」…おとっとっとっと…?

 

 

なんともあっさり。まあ、十中八九そうだと思ってましたけど。

 

 

Y「はい。そうだと思ってました。検査の日に I 先生が腫瘍マーカーの値が下がってるって教えてくれたし、CTにもなにも映ってなかったみたいだし…」

 

T「そうなの?どこもなんともない?」

 

Y「うーん。強いて言うなら時々この辺(全摘した胸の傷跡)あたりがしくしく痛いことがある。」

 

T「え?痛いの?」

 

Y「うん。なんていうか…つっぱるっていうか、ピキッとするっていうか…」

 

T「筋肉痛じゃなくて?」

 

Y「あれ?筋肉あるんだっけ?」(あると言うことは知っているけど、意地悪で聞いた)

 

T「あるよ。とってないから。」

 

Y「筋肉痛ではない気がするなぁ…昨日ピラティスやったからこの辺(スクワットをしたので太ももの辺り)は筋肉痛だけど…」

 

 

T「ピラティスって、なに?」…ややっ?

 

Y「え?先生、ピラティス知らないの?ヨガとは違うんだけど、乳がんのリハビリになる…運動だな。」

 

T「へぇ。ヨガはわかるけど…そんなのがあるんだ。教えてくれる人がいるの?」

 

Y「そうなの。元看護師さんでね。今は乳がんの人のためのリカバリーピラティスをやっている人に。オーストラリアにいるんだけどね。」

 

T「え?どうやって?やってるの?」

 

Y「オンラインで。」

 

 

『オンラインで…』

 

先生はこのやりとりを全部カルテに打ち込んでいる。

 

…オンラインでピラティスを…オーストラリア…元看護師…乳がんヨガ…

 

 

T「へえ…見てみたいな。やらないけど。」

 

Y「知らないなら見てみて!『乳がんピラティス』で検索すると出てくると思うよ乳がんの手術でリンパ浮腫にならないように予防したり、ドレナージュしたり…先生も見たらきっと参考になると思うよ。」

 

 

その時、私の女神『A看護師』(=乳がん看護認定看護師)が診察室の間の通路に顔を出した。

 

私が手を振って挨拶すると、診察室に入ってきた。

 

 

 

A「あー!久しぶりね。元気そうで。なんの話?」

 

Y「私が乳がんピラティスをやってるんだけどね。乳がんヨガと並行して。T先生がピラティス知らないって言うの。」

 

A「えーっ!」

 

T「デザートかと思った…」

 

 

A・Y「………」

 

 

Y「それ…ティラミスな。」

 

 

一同爆笑!

 

 

 

 
A「T先生…それは、まずいよ。」
 
Y「ヨガほどじゃないけど、知名度はそれなりにあるんだけどな。(笑)」
 
T「いやぁ。もうおじさんだからさ。」
 
Y「いやいや。それは…娘さんに嫌われちゃうよ。」
 
T「そうなんだよね…。あぁ、もうおじさんだからな。」
 
Y「おじさんって。まだ40そこそこでしょ?」
 
そう言いながら私はA看護師にネイルを見せて(Aさん…きゃあかわいい〜)ビジューをガン見しているAさんと目配せをしている。
 
T先生はずっとカルテを打ち込んでいる…。
 
 
その後は、リンパ節の腫れが小さくなったと言われたことをT先生に説明すると…
 
エコーの写真を見て
 
T「小さくなってないよ。」と。
 
Y「え?小さくなってるって言われたけど。」
 
T「いや。ああ、前が大きすぎたんだな。今回のはこれだけど…小さくない。十分大きい。」
 
Y「まずい大きさなの?」
 
T「うーん。膠原病の影響もあるだろうからね。なんとも言えないけど。これが再発ってことではない。」
 
 
Y「じゃあ、まだ経過観察が続くってことね。」
 
 
T「もちろん。経過観察だよ。次は6ヶ月後かな。」
 
Y「それって、別にリンパ節のためじゃなくて、普通の段取りとしての経過観察ってことよね?」
 
T「そう。そうなるね。」
 
 
この後、6ヶ月後の経過観察診察の予約を入れた。エコーの後に診察。
 
T「12月だね。うちはどこだっけ?ああ、〇〇かぁ…ボク○×病院でも外来やってるけど…」
 
Y「へ?〇×病院にも行ってるの?」
 
T「そう。全部で8、9箇所行ってるんだけどね。」
 
Y「(!)えーっ!そんなに?でも〇×病院は評判良くないよね。正面玄関から入って裏口から出るって…言われてるよ。私、介護の仕事している時によく行ってたから。」
 
T「うん。ボクはその所には関与していないからね…。じゃあ、ココでいいか…」
 
Y「うん。ここがいい。そんなに遠くないし。慣れてるし。先生が嫌じゃなかったら。」
 
T「嫌じゃないよ。それに膠原病にもかかってるしね。膠原病のカルテが見られるのは重要だからね。」
 
Y「そうね。ずっとここで診てもらっているんだし。昨年の今日はまだ胸の傷にテープが貼ってあって、脇の下に水が溜まってて脇が閉まらなくて…痛くて。昨年の明日に先生に水抜いてもらったんだよー。」
 
T「え?そうか…そんな時だったか…まだ1年しか経ってないんだね。もう2年か3年経っているような感じがする。それにしても、よく覚えてるね。日記でもつけてるの?」
 
Y「ふふふ。つけてるよ。絵も描いてね。絵日記にして記録してあるんだよ。」
 
T「へぇ…。すごいね…。」(本当にすごいとは思っていないような感じ。)
 
この後はいつもの流れの次男の話から、T先生が銀行のパスワードを忘れてしまって自分の口座が開かない話。リンパ節が腫れているのは膠原病のせいかもしれないと言う、いつもの流れの I 先生が聞いたら『また膠原病のせいにするっ!』って怒りそうな話…とか、とか…。
 
最後には私の手術が1年前というのが信じられない…と私の様子をしげしげと見てもう一度言った。
 
 
そして、次は6ヶ月後だね。というのをきっかけに、私は席を立った。
 
診察室を出る前に先生の方へ向き直って『仁王立ち』をして…
 
 
ありがとうございました。じゃあ、次は半年後に。と。
 
先生は『お大事に』と私の顔を見ていうので、私も『はい』と答えて診察室の扉を開けて、もう一度お辞儀をした。
 
先生は追い打ちをかけるように『お大事に』と。
 
 
今までの診察で『お大事に』って言われたことあったっけ?それも、2度も。
 
って思いながら診察室の扉を閉めた。
 
 
 
私は『2年生』になった。