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バツブルーコレを書いているのはどんな!?

 

前癌後日々是好日

〜59歳怒涛の1年〜

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大学病院に着いてからのバタバタは面白いエピソードだけど…今回はすっ飛ばして。
 
本当は10:30から『乳腺看護外来』の診察(相談?セラピー?)をA看護師に受けるはずだったんだけど…。
 
諸事情により『循環器内科』の診察をその前に受けることになった。
 
 
 
診察の前に、循環器内科の看護師による問診がある。
 
パルスオキシメーター持って来て私の爪のネイルを見て…
あら?って顔されたし、
私も…あら?って思ったけど、すんなり測れて。
ソレも100%で看護師と笑った。
 
血圧は高かった。ビックリするぐらい。
でも…乳腺外科と循環器内科の間を行ったり来たり…シャトルランをしたので…
そう言うとやっぱり笑ってた。
 
ソレからしばらく待たされて。
 
呼ばれたのは11:20頃だった。
 
この階にある診察室はどれも同じ作りの部屋。
 
日替わりで違う医師が使うので、個人的なものは置いていない。
 
それでも乳腺外科のT先生がいつも使っている診察室はT先生らしい感じがするし、アレ内のI 先生の部屋もそういう空気が流れている気がする。
 
さて。初めての循環器内科の診察室とその主は…どんなかな?
 
ノックして入室。
 
診察室の第一印象は…基本。ベーシック。
課金前のゲームの部屋みたい。
 
外科にある処置に使うような器具薬剤の類は見当たらず、デスクの上にはモニターが2台とキーボード。
デスク上の装備はみんな同じか…?
(あ。乳腺外科にはモニターが3台あった気がする。)
 
さて、ここの主はどんな先生かな?
 
 
 マスク効果なのか…?
 
循環器内科のK先生は高橋一生似のイケメン。若い。どう見ても30代。
T先生やI先生も若いけど、比べると2人より若い。
 
白衣の下にカラシ色(他になんていうの?)のニット。茶色のツイードのパンツ。
 
左手薬指にはたぶんカルティエと思われる結婚指輪がキラリ。
 
おしゃれだ。違うぞ。
今までのふたりとは違うパターンだ。
 
ふふふ。楽しいなぁ。
 
K「こんにちは。はじめまして。私は循環器内科のKと申します。よろしくお願いします。」
 
声が…イイ。優しい…。ふわんと流れる感じ…。
この声も高橋一生を思わせる。
 
Y「よろしくお願いします…」
 
と言った声がかすれて…恥ずかしかった。
 
K「膠原病アレルギー内科からの紹介状が来ていて、こちらでも様子を伺うと言うことですが…いろいろ聞かせてくださいね。」
 
Y「あ。はい…」
 
そこからは今までの病歴やら、今の状態やら…問診が始まった。
細かく、全身状態を聞かれる。
特に心臓関係(循環器)のことを。
 
あらかた聞かれたところで、血液検査の結果を見る。
 
一番最近の血液検査では、アレ内のI先生が知りたかった検査が追加されていなかった。
乳腺外科のオーダーした血液検査に、当然あると思われていた検査だったらしくI先生は追加しなかったらしい。
 
その数値を循環器のK先生も欲しかったみたい。
 
 
その数値とはBNPというもの。
 
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 BNPの正式名称は「脳性(B型)ナトリウム利尿ペプチド」、つまり最初は脳で発見されたホルモンなのですが、現在は壁の進展や圧上昇などのストレスによって心臓(心室)から分泌されるホルモンとして知られています。 BNPはそのものが血管を拡げ、尿の排出を促す作用を持っており、心臓へのストレスを和らげる生理作用を持っています。******
 
 
つまり。この値が高いと心不全などの心臓の病気を疑う指標となるということらしい。
 
前回、10月にアレ内のオーダーで血液検査をしたときにはこのBNPを検査してあった。
 
I 先生も「たぶんそんなに変わってないと思うんだけど…」と言っていたが、実はこの10月のBNPの数値には赤の『H』がついていた。
 
つまり、高いということだ。
 
だから、I 先生は10月の診察時に『心エコー』をしよう…それには循環器内科の診察を受けなくちゃならない…ということになったのだ。
 
 
今回そのBNPの値がわからないので比べることはできないけど…とK先生は前置きをして…
 
K「この数値は赤くてHがついていますが、すぐに心不全などを疑う数値ではありません。基準の2倍以上ですが、心配になるのはこの値が3桁になったりした場合です。」
 
Y「…はい。」
 
K「でも、伺った症状からアレ内の先生が一度『心エコー』を見ておいた方がいいということですね。ボクも同感です。」
 
そして、乳腺外科の診察の時に一緒に撮った胸部のレントゲンと心電図をモニターに並べて出した。
 
K「うん。心電図は目立った異常は…ないな。レントゲンも問題ないですね。たぶん問題はないと思います。」
 
Y「そうですか。でも、一度撮ってみた方がいいってことですね。心エコー。」
 
K「安心のためにも。心臓は悪くなってくると大きくなるんです。ここのところがこのぐらいになります。こちらもこんな風に大きくなるんです。」
 
と言って、心臓の影を指先で膨らませるように丸を書いた。
心臓肥大ってやつか。
 
K「今すぐにどうとかなるというわけではないと思います。浮腫が出たということですが、この検査をした時にはどうでしたか?」
 
Y「その時にはかなりひどい浮腫が下肢に出たんです。」
 
K「では、そのせいですね。いまはどうですか?」
 
Y「今回は先週の乳腺の診察でエコーを撮ったらリンパが腫れていると言われて。自覚症状は術側だけなんですけど。」
 
そして、聴診器で胸の音を聴いた。問題なし。
 
K「わかりました。では、検査は少し先になりますが1月にしましょう。」
 
 
心エコーの検査と循環器内科の診察日(結果説明)は別の日になった。
検査結果の説明をI 先生からではなく、K先生から診察で聞くということは…
 
K先生も私の主治医の1人になったということ、なのかな?
 
 
検査日と診察日の予約をして、家族の病歴と私の血液検査から循環器に関係あるであろう結果をもう一度おさらいした。
 
今まで気になっていたコレステロール値が高いことも説明してもらった。
 
確かに総コレステロールは高いけど、私の場合はLDL(悪玉コレステロール)は低く、HDL(善玉コレステロール)が高いので問題ありません。いいです。
と言われ、へへん!と心の中で思った。
 
K先生の診察中は、その声があまり抑揚がなく癖もなく、ただ淡々と流れているようで心拍数にも影響しないというか…。
たぶんあんなに高かった血圧も今は正常値だろう。
 
無駄なことも足りないこともないように思われた。かと言って、ロボットのように無機質ではない。
 
セラピスト?
 
不思議な時間だった。
 
そうか…こんな先生もいるんだ。
 
それが私の『循環器内科』主治医K先生の第一印象だった。