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 バツブルー『乳がん』診断までのまとめ丸レッド

バツブルー『膠原病』について丸ブルー

 

『乳がん』治療まとめ

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月曜日の診察は忙しい。

と言うより、実質月曜日にしか外来診察を行っていないのではないか?

(今さら気づくのも変だけど)

 

その忙しい月曜日の1番に診察室に入ったのが9:19。

 

予約は9:30だからそこまでに11分の余裕はある。

 

T先生、今日の診察は術後の経過を見るだけのつもりだったみたい。

 

身支度を整えながら、カルテに次の予約を入力している先生に向かって

「先生、同意書持ってきたよ。」

 

と声をかけたところから。

 

 

同意書には日付と自分の名前を記入して渡した。

説明者のサインが必要だった。つまりT先生が署名しなければいけない。

 

でも、その前に聞いておきたいことがあった。たくさん。

 

①今はもうこの傷の経過を見ることだけで治療はない。

と言うことはすでに「経過観察」に入っている?

 

T「そうだね。」

 

②「経過観察」って。

していいこと。

してはいけないこと。

しなくちゃいけないこと。

したほうがいいこと。

は、ある?

 

T「……ない。

強いて言うなら、仕事を一生懸命すること。」

 

③それは「生きがい」と言う意味で?それともお金のため?

 

T「生活するためには必要でしょ?」

Y 「お金はたーくさん!あるから必要ないの。」

T「ははは。それなら人の家庭事情に口を出すつもりはないよ…」

Y「(そう言うつもりで言ったんじゃないんだけど)それは冗談としても、コレからもうできる治療はないの?例えばお金をかければできるものとか?」

 

④他にできる治療(再発転移予防)はないの?

 

Y「カルボプラチンの治験のことももう少し聞きたいけど、その前にもし、このままカルボプラチンが投与できなかったとして、お金がかかるけどこう言うのがあるって。

私も、私なりにこの1週間検索の嵐!だったんだけど…」

 

T「調べたってわからないよ。大事なのは、いたずらに恐怖を煽って『こんなに効きました!』とかナントカ大学の教授が監修してます、とかって高いけど、さも効きます!みたいな情報に引っかからないこと。」

 

乳がん学会(海外の)で発表された研究論文に基づいているもの、日本でも臨床試験の結果が出ているもの、そう言うものが最近出てきている。

けど、今私の状態に有効なものは残念ながらないと思う。

ひとつだけ昨年のアメリカ(と言ったと思う)の乳がん学会で研究成果が発表された薬を築地の病院で治験をやっているけど、東京まで通ってそれに参加するほどか?

って言ったら、そんな程度ではない気がする。

 

もし、カルボプラチンのグループに入れなかった場合には、経過観察のグループには入らずに、臨床試験に参加するのをやめて(途中でやめるのは、あり)保険適応してない薬(効果があると言われてるけど、T先生は?あんまり。)をやってみるっていうのは、あり。

でも、それも必要ないかな…って思ってる。

 

⑤私の今の状態は?

 

Y「カルボプラチンができなかったら「経過観察」今から3年?」

 

T「いや。10年だよ。」

 

Y「でも、トリプルネガティブは3年経てば一応セーフじゃないの?それに私の術前化学療法の効果は2b。完全奏功に近いでしょ?」

 

T「この間話したと思うけど、僕の患者さんで術後すぐに再発してあっという間に悪化して…。その患者さんは術前化学療法の効果判定が1aだったけど。」

 

Y「私は2b。その人に比べたら普通に、気にしないで生活してもいい?」

 

T「いいよ。ボクは気にするけど。ボクの患者だから。」

 

Y「………(/ _ ; )」

 

⑥えーっと…。コレから臨床試験に申し込んだとしていつ頃結果が出て始められるの?

 

T「検査をオランダに依頼しないといけないから…大体1ヶ月ぐらいかかるかな。」

Y「遺伝子検査でしょ?それって私がやって陰性になったあの検査とは違うの?」

T「うーん。説明が難しいんだけどねぇ…。」

 

と言って、紙を取り出し胸に刺さっていた3色ボールペンを使って図を描いて説明してくれた。

 

遺伝子検査の時にも説明があった。

それとは別のタイプの遺伝子を、手術で採った癌細胞を使って調べる。

途中で一瞬、見失いそうになったけど、なんとかついていけた。

猿ではわからないかも?でも私は理解した。先生の説明は上手だった。

 

遺伝子の説明が終わる頃に、中廊下からA看護師がすすーっと入ってきた。

 

Y「あ、Aさん先日はありがとうございました。」

 

T「だから、この遺伝子があるかないか?を調べるんだよ。」

 

Y「すごくよくわかった。カルボプラチンの副作用で気になっているのがしびれなんだけど…。」

 

⑦カルボプラチンのしびれについて

 

T「プラチナ製剤だから、出るね。」

Y「それって一度なったら治らないって言ってたけど、気をつけなくちゃいけないのは投与している間だけでしょ?」

A「ううん。投与している期間ずっと、3ヶ月間。」

Y「ありゃ。それは…。あと、間質性肺炎はどう?」

T「あんまり聞かないなぁ?Aさん聞いたことある?」

A「私も6年やってて1回だけ。でもそれはカルボ+パクリだったから。」

T「それはパクリでしょう。カルボ単体があまりやらないからね。」

 

⑧今までの経緯

 

T「MCTDは変わりない?」

Y「え?カルボに関係ある?」

T「いや、関係ないと思うけど…」

 

T先生は私のカルテを初めから見直しているみたい…

 

Y「パクリの時は冷やす冷やさないで大変だったけど(笑)この間アレ科の診察でも聞かれたけど抗がん剤をやっている間は関節痛や筋肉痛みたいなものはなかった。でも抗がん剤が切れてきて最近膝の関節痛が出てきて。他の症状はでてないな。レイノーは夏だからでない。」

 

T「え?だって初めての夏でしょ?まだわからないでしょ?」

 

Y「あ。膠原病の診断は去年の11月だけど、その前から症状は出てたから。」

 

T「え?じゃあ、11月に膠原病って診断されてすぐに乳がんがわかったってこと?」

 

Y「そうだよ!私の母が亡くなった翌日。実の母ね。胸騒ぎがして〇〇クリニックに行って、その日のうちに紹介状書いてもらったんだから。」

 

A「それはお母さんが知らせてくれたのねぇ。」

 

Y「膠原病は3年前ぐらいからレイノーが出て、1年目、2年目はなんだろう?とは思ってたけど、検査するまでじゃなくて。でも、昨年の11月にココのアレ科のN教授に、職場で診てもらって…」

 

T「え?教授?うちの?あのメガネかけてる?」

 

Y「そう。それで膠原病かも?近くの病院に外勤している医者がいるからって…それでI先生に診てもらって…」

 

それから起こったことをばばばばーっと、よどみなくここに至る経緯を話して…。

 

Y「で、いまココにいる。」

 

A「すごい怒涛の年、ね。」

T「そういうことか…。」

 

Y「だけどまだ1年経ってないんだよね。膠原病からも、もちろん乳がんからも。」

 

するとT先生クルッとイスをキーボードに向けて何やら打ち出した。

 

T「じゃあ、今もう申し込むから。今日中に。ちょっと待ってて、いてもらわないといけないから…」

 

Y「外で待ってていいの?」

 

T「えーっと、呼ぶまで。Aさん、何かある?ちょっと話しててもらって…。」

 

A「わかりました。じゃあ、おしゃべりしていましょう。」

 

Y「じゃあ、待ってますね。」

 

診察室の外に出た。入り口のデジタル時計は9:49だった。

あーやっぱり。30分もかかっちゃった。

1番で30分もかけちゃうと、あとが大変だろうな…申し訳ない。

 

でも、私は聞きたいことはほとんど聞けて、気持ちも固まった。

…80%ぐらい。(100%じゃないんかい!)

 

このあとA看護師とのおしゃべりで【Go Ahead!】に、なる。