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9:45に呼ばれた。
ギリギリまで次男とLINEのやりとりをしていて、診察室に入っても何回かLINEの着音が鳴っていたけど、T先生の診察に集中しようと思った。
挨拶してすぐにエコーの機械が目に入った。
T先生はすぐに、見せて!って寝台の方を指さしたけど私はとりあえず立ったままの状態で脇の下を見て欲しいと言った。
シャツを脱いで右手を上るところまでバンザイして先生の方に腫れている脇の下を見せた。
T「うんうん。そうだね。今日は超音波撮るよ。横になって。」
寝台に座って前開きのブラジャー(乳あて)のボタンを開けたら…
T「あれ?赤いね。」
どこ?傷口?
T「いや、ココのところ…」と言って自分の首の下あたりをさすった。
Y「たぶん今診察前に興奮していたから…。」
頭と顔に大きい『?』が見えるようなT先生に、夜中からの話を横になりながら始めた。
出だしは…
Y「今朝方から『家族』が具合が悪くなって…。」
T先生の手が止まった。すかさず…
Y「うちの犬なんですけどね…」
T「あーーーー。イヌかぁ。なに?死にそうなの?」
Y「!!??(先生、なんてことを…)いや、心拍が早くて、息が荒くて…。」
T「いくつ?寿命じゃないの?」
Y「いやまだ、12歳だから…」
T「え?小さい犬だったら、そろそろじゃない?種類は?」
そこからT先生は話をしながらどんどんエコーで脇の下を見て、愛犬の話の合間に脇の下の情報をさしはさむ。
Y「この脇の下のゴリゴリしたものは結局なんです?」
T「これは『血腫』だね。」
Y「『血腫』?それは何?」
T「うーん。そうだな…『アオタン』だな。はは、アオタンなんて久しぶりに言った。」
Y「アオタンかぁ。まずいやつ?」
T「まずくない…。あわててないでしょ?今、水抜くね。痛いかなぁ…どう?ここ。」
Y「いや。痛くない。押されている感じはするけど。」
この「アオタン」の処置が結構時間がかかった。その間、うちの愛犬がどんな様子か?大きいのか?いつから飼っているのか?
途中では…
Y「さっきまでLINEを次男としてたんだけど、次男が心配性で。」
T「そうなの?そんな感じに見えなかったけどねぇ。」
Y「さっきうちの犬が吐いて、1人で病院に連れていく!って。私が診察終わってから一緒に行くって言ったのに…夜中にも救急病院に連れていく勢いだったのよ。」
T「そうなのー?夜間救急なんてあるんだ…。1人で行っちゃったの?犬よりお母さんの心配しろ!って…ねぇ。」
私は、「口がきけて、先生にも「ここが痛い!ここがかゆい!」って言えるけど、イヌは口がきけないから…」
って言ったけど、
先生が「手」に意識を集中させている中で話す飾りのない言葉になんだか心がほぐれてきていた。
確かに「生きているものはいずれ死ぬ」のだ。私だって、ルークだって…。
脇の下の処置に集中しているときに愛犬の話からいろいろな話に展開した。
私の子供たちの話から、先生の子供たちの話、先生の年齢もわかった。
先生の出身地の話も聞けた。
だんだんタメ口の割合が診察のたびに増えてきて、今日はもう「大学の大きめのサークルの、週に1回会うメンバー」のような感じだ。
だから先生のちょっとした自慢話みたいなものも、聞けた。(口が滑った?)
時間がかかった脇の下の『血腫』の処置の最後は脇の下を圧迫するために、丸めた紙(?)を絆創膏でバッテンに脇の下に止めること。
それが終わってから寝台に腰掛けて身支度を整えている間、先生はパソコンでカルテを書いていた。
そこで「先生、今話ししてもいい?」と断ってから、
傷口がかゆいことと次のアレ科の診察の前に血液検査をするかどうか?を聞いた。
傷口がかゆいと言ったら怪訝そうだった。
かゆみ止めを塗っていいよ!ムヒとかはダメね。出そうか?
…出してもらった。オイラックス。
傷口に貼るテープは…流された。必要ないらしい。
血液検査は乳腺外科では必要ないみたいだったけど、次の診察の前に血液検査を入れてくれた。
次の診察は来週の月曜日。
それまでは抜くほどは水が溜まらないだろうとのこと。
今日の水の量は35ml。前回よりだいぶ少なくなった。
たち上がって「ありがとうございました!」と言ったら
先生ったら小さく手を振って「来週の月曜日ね!」って。
診察室を出たら10:08だった。
すぐに次男のLINEのチェックをした。
緊急性はないとのこと。
T先生のおかげでだいぶ心は軽くなっていたけど、さらにホッとした。