9:00ちょいすぎに大学病院に到着。

 
受付機で、チェックイン。
ブレストセンター(乳腺外科改め)へ。
 
掲示板に先生の名前なし。まだ来ていないか?
 
次男が駐車場に車を止めに行っていたので、合流。
でも、注射だけだから付添は無用だな。コーヒーでも飲んできて。
 
9:30過ぎに先生の名前が出た。
あ、でも私が最初ではない。前の人は旦那さんらしき付添がいたから、もしかしたら長いかも…。
 
そうでもなかった。
ほんの5分で出てきた。
ほどなく、呼ばれた。
 
調子はどうですか?
昨日の夜、デカドロンとファモチジン飲み忘れました。その分朝飲みました。のどがちょっと痛いです。たんが絡みます。あとは特には。
じゃあ、注射しましょう。というと奥に消えた。
戻ってくると銀のトレー(医学用語では、何?)に私の名前が書かれた透明の袋。
 
T あーキンキンに冷えてるわ。
袋を破って中身を取り出し、注射の針がついていない状態のものを手で温めだした。
Y 先生は今日ワクチン打てそうなんですか?
T いや、まだウチ(大学病院)にまで来てないみたいだよ。
Y でも、国立ですよね?
T 国立だけどね。全員分そろってからでないと、始められないとかで…(針を取り付けて何やら調整しながら)まだ、ちょっと先だね。
はい、肩出して…。
Y そうなんですか。今日から始まったって言うから…。
T はい。いくよ…。(針が刺さってジーラスタがゆっくり入ってる)でもボクは、あまりやりたくないんだけどね。
Y そうなんですか?
T (針を抜いて絆創膏を貼りながら)副反応がきついらしいから。副作用は多分出ないんだろうけど、アメリカの僕の友達が(多分医者)受けて倦怠感とか辛かったって聞いたから。でも、受けるんだろうけどね。
Y 先生が受けないのは、まずいですよね、きっと。(肩をしまいながら)
T そうだよね。はい。おしまい。
 
Y 先生、私のトリプルネガティブはたちが悪いって…どんな風にたちが悪いんですか?
T 再発しやすいんです。
Y 再発ですか?胸に?転移じゃなくて?
T 転移も、です。どちらも。
Y 今やっている抗がん剤の治療で、終わりじゃないと、思いますか?つまり、寛解はまだ先の方になりますか?
T 今の治療の結果によります。どのぐらい小さくなっているか?転移が見られるか?
Y 今やっているddACとddPTXはどんな違いがあるんですか?
T 範囲というか、攻める標的が違うんだけど(ナンとかカントカ…薬の名前)どうとかこうとか…
 
駄目だ。入ってこない。でも、この組み合わせが必要だと言っていた。
 
Y 先生、私のがんの原因はなんですか?
 
これだ。ココに何か自分を納得させる答えがあるはず!
 
T 原因はわかりません。 原因がわかるがんもあります。子宮頸がんはウイルスみたいに。でも乳がんはわかりません。
Y 遺伝はどうですか?
T 遺伝はあり得ますけど、確かはっきりした要因にはならなかったですよね?
Y それがたまたまわかったんですけど、先日私の母の妹が昨年乳がんになって手術したと聞いたんです。
T それは重要な情報だぞ。(と言って、カルテに書き込む)
Y 80歳ですけどね。
T 80歳でもなる人はいます。 んー、でもお母さんはがんは、はっきりしないんだよね。
Y わかりません。母は認知症だったので…。最後は食べられなくなって、下血で…。でも、母は40代後半で子宮と卵巣を全摘しています。子宮筋腫だったって聞いています。組織にがんがあったかどうかはわかりません。
T ちょっと弱いかなぁ…。でも、お母さんにあったかもしれない可能性はでてきたね。いずれにしてもはっきりしないから…。
Y ストレスは?どうですか??
T ストレスは、人それぞれだから(数値的にはかれない)原因かどうかはいえないなぁ。
 
これ以上は、引き出せないな…。と思い、わかりました。ありがとうございます。と席を立ちながら…
Y そういえば、昨日から抜け始めました。パラパラですけど。でも、ごっそり抜けるんですかね?
T まず抜けない人は見たことはないね。でも、2割ぐらい残ってるとか…そういう人はいたな。
Y やだ。それ最悪ですね。それならさっぱり抜けてくれるといいんだけど。
これから膠原病に行ってきます。
T はい。そうだったね。では、2週間後に。お大事に。
 
ちょっと、さっぱりした気分。 『たちが悪い』は再発と転移。 とにかく今は信じて治療を受けよう…と思いながら、膠原病の『がっつり!』先生に会いに行く。
 
続きます。